【早めの花粉症対策が大切!】普段の日常生活でできる花粉症対策まとめ
くしゃみ、鼻水に目のかゆみと、つらい症状の花粉症に悩んでいませんか?
花粉症の人の中には、身体が重くなり、頭もボーっとしてくるほど症状の重い人がいます。
花粉症を和らげる薬はたくさん販売されていますが、花粉症の抜本的な対策としてアレルギー症状を和らげ、花粉症を改善するアレルゲン免疫療法を受ける人も増えています。
アレルゲン免疫療法は、アレルギー症状を根本から治したり、長期にわたって症状をおさえる可能性のある治療法です。
特に、舌の下に治療薬を投与する舌下免疫療法は、2014年10月から保険適用となった治療法です。
しかし、低確率ではありますが、アナフィラキシーショックのような重大な副作用が出る可能性が否定されていません。
今回は、花粉症の原因や、普段の生活で花粉対策する方法や、外出時の花粉対策についてご紹介します。
【花粉症の対策】花粉への過剰な免疫反応が原因です!
花粉症の原因は、花粉に対する身体の過剰反応によるものです。
人には外界のウィルスや、細菌等が身体の中に入ってきたときに自分の生命を守るために、これらの異物を対外に排出しようとする仕組みで、免疫が備わっています。
この免疫がある特定の物質に対して過剰に働き、身体に不愉快な症状をもたらすことをアレルギーといいます。
アレルギー性の病気には、アトピー性皮膚炎、じんましん、食物アレルギー、気管支炎ぜん息があげられ、花粉症もこのうちの一つです。
花粉症は、花粉への過剰な免疫反応が原因ですが、免疫システムにはストレスが大きく関係していることがわかっています。
強いストレスを抱えていると、免疫の働きが乱れ、今までは問題がなかった物質に対してもアレルギー反応がおきる場合や、アレルギーの症状がいつもより悪化することがあります。
特に、腸には免疫細胞が身体の60%も存在しており、さらに、腸は敏感にストレスに反応することが知られています。
【花粉症の対策】普段の生活で花粉症対策しよう!
【花粉症の対策】家の中に花粉を入れないようにする!
家の中での花粉症対策で大切なのは、外から花粉を入れないことです。
帰宅時は玄関に入る前に全身をポンポンとはたいてから入るようにしましょう。
また、換気の際は窓を開ける幅を10cm以内にします。
これで、室内に入る花粉は窓を全開にしたときの約1/6に抑えられます。花粉を吸着する機能があるカーテンをつけると室内の花粉の量をさらに減らせます。
【花粉症の対策】ゴミがたまっている朝に掃除しよう!
家の中に入った花粉は空気中に漂っています。
わたしたちが眠っている間は空気の流れが止まるので、少しずつ床に落ちていきます。
そのため、室内の掃除は朝一番にするのが効果的です。
掃除機を使わずにウエットシートや、しぼった雑巾をつかって床を拭きましょう。
【花粉症の対策】洗濯物に付いた花粉を落としてから部屋に取り込む!
花粉が多く飛び交うシーズンは、基本的に洗濯物は部屋干しするのをオススメします。
布団も天日干しではなく布団乾燥機を使用しましょう。
また、どうしても洗濯物を干す場合はよくはたき、花粉を落としてから取り込むようにしましょう。
【花粉症の対策】外出時も花粉を対策しよう!
マスクと眼鏡で花粉対策+帰宅後の洗顔とうがいで花粉を落とす
花粉は呼吸とともに体内に入るためマスク着用が効果的です。
花粉は1月頃から飛び始めるため、マスクも1月から着用すると花粉症の予防になります。
目の粘膜も花粉で刺激されるため、眼鏡を着用することもオススメです。
花粉症用のマスクや、最近ではスプレータイプのマスクなどもあり、メイクの上から吹き掛けたり、メガネの曇りが気になる方に人気です。
また、帰宅後の洗顔、うがいで付いてしまった花粉を落としましょう。
服の素材は花粉が付きにくい綿を選ぶ
花粉がつきやすいウール素材の服は避け、綿などの服を選ぶようにしましょう。
表面がなめらかな素材ほど花粉がつきにくいため、外出するときはツルツルした素材の上着を着ると、帰宅時に花粉をはらうのも楽になります。
静電気を抑えて花粉を寄せ付けない
体にたまった静電気も花粉を引き寄せる原因となります。
静電気は重ね着をした服の摩擦によっておきます。
同じ種類の繊維を組み合わせると静電気が起きにくくなり、花粉の吸着を減らせます。
また、髪についた花粉は落としにくいため、帽子をかぶって花粉から髪を守ることをオススメします。
【花粉症の対策】花粉症を悪化させる行動と食事を知ろう!
花粉症で鼻がつまっていると食べ物の香り、味がよくわからなくなります。
そのため食欲が低下して、食事量が減る人がいます。
また、鼻づまりや、目のかゆみといった症状があると、なかなかぐっすり眠れませ。
このように、生活のリズムが不安定になると自律神経が乱れます。
すると、身体は花粉症のアレルギー症状を和らげる力を発揮できずに症状を悪化させます。
また、生活習慣の乱れ以外にも飲み物や、食べ物で花粉症を悪化させるNGな物があります。
激辛食品や、熱すぎるもの、お酒などの刺激物は、鼻の粘膜の毛細血管を広げ、うっ血や充血を引き起こすことから、鼻づまりをひどくします。
肉や卵などの高タンパク食品も、食べ過ぎは花粉症の悪化に繋がります。
【花粉症の対策】今日からできる花粉症対策を知ろう!
花粉症対策で大切なのは、原因である花粉を極力身体の中に入れないようにすることです。
【花粉症の対策】花粉との接触を減らす手段を知っておこう!
1
外出する時は必ずマスクやメガネを着用する
外出する時は必ずマスクやメガネを着用する。花粉がたくさん飛んでいる時は外出を控える。(最近では、花粉飛散量が分かるアプリがあります)
2
帰宅したら手洗いやうがいをする
帰宅したら手洗いやうがいをする。ペットの毛についた花粉をしっかり払う。→ペットの毛は花粉の温床になっているためしっかり払いましょう。
しかし、完全に花粉をシャットアウトすることは不可能です。
そこで、身体に入ってしまった花粉に対するアレルギー反応を、いかにおえるかが重要な花粉症対策になります。
【花粉症の対策】花粉のアレルギー反応をおえる対策を知っておこう!
1
疲労をためない
睡眠を十分にとり疲労からくるアレルギー反応を抑えます。
2
ストレスをためない
運動して気分転換するなど、上手にストレスを解消してリラックスするようにします。
2
アルコールや刺激物を避ける
人によって反応に違いがあるため、何が花粉症を悪化させているかよく観察しましょう。
花粉症の時期には、自分にとってのNG食品や飲料を避けるようにして、少しでも楽に過ごせるようにしましょう。
【花粉症の対策】食事を見直しで花粉症の対策しよう!
日本ではじめて花粉症が報告されたのは1960年代です。
そして、1980年代から爆発的に増え、今では日本人の5人に1人は花粉症を発症しているそうです。
日本で最も多いのはスギ花粉症で、戦後の植林による花粉飛散量の増加が一因だといわれています。
しかし、スギ花粉症だけではなく、現在アレルギー患者の数が多く増えています。
その原因が食生活の乱れが影響を与えているといわれています。
この問題は、食生活の見直しが重要です。
そして、腸細菌の最適なバランスを保ち免疫力を上げることが大切です。
腸内細菌のバランスを保つには、日本に昔からある発酵食品や食物繊維を多く含む食べ物を日常的に食べることが有効です。
この基準を簡単に満たす食材が、玄米、ご飯、お味噌汁のように、ちょっと前の日本人の食事です。
さらに、有機野菜をふんだんに取り入れることになりますが、これは海外セレブに実践者が多いマクロビオティックの食事と似ています。
某ビッグネームのマクロビアンである海外歌手の息子は、マクロビ食を食べて10日でアレルギー症状が改善したともいわれています。
即効性の発揮には個人差がありますが、味噌や玄米が入手困難な海外と違い、日本ではこれらの食品がどこでも手に入るのが魅力です。
マクロビ食で腸細菌のバランスを整え、自ら免疫アップを目指す花粉症対策を実践するにはとても恵まれた環境にあります。
【花粉症の対策】体の体調を整えると花粉症対策になる!
【花粉症の対策】生活習慣を見直して免疫機能を高める!
花粉症は体内に侵入した異物から体を守ってくれる免疫システムのバランスが崩れ、過剰に反応することによって起こります。
生活習慣を整えてよい免疫バランスを維持すると花粉症を予防したり症状の軽減ができます。
食事は3食きちんと摂り、ウオーキングやストレッチなどの軽い運動を継続して行うとよいでしょう。
また、睡眠不足も免疫バランスをくずす大きな原因となるため、早寝早起きを心がけましょう。
【花粉症の対策】腸内環境を整えて免疫機能を高める!
腸には体内の免疫細胞の約6割が集中しています。
そのため腸内環境を改善することも花粉症に有効です。
ヨーグルトやキムチなどの発酵食品を積極的に摂取して腸内の善玉菌を増やしましょう。
また、リンゴに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、腸内環境を整えて免疫機能を高める効果があるといわれ、今注目を集めています。
【花粉症の対策】鼻呼吸で花粉の侵入を防ぐ!
人は呼吸を鼻または口で行います。
鼻で呼吸をすると、鼻の中の粘液や繊毛が入ってきた花粉を吸着して体内に入るのを防いでくれます。
しかし、口で呼吸をしている人は、花粉が一気に体内に入り込んでしまうため花粉症の症状が重くなります。
常に鼻呼吸を意識しましょう。
【花粉症の対策】マスクで鼻の粘膜を潤す!
鼻の粘膜がフィルターの役割を果たすには、湿っていることが重要です。
鼻の中が乾燥していると繊毛が動けず、花粉やウイルスの吸着ができません。
鼻の加湿に有効なのはマスクの着用と鼻うがいです。
マスクをすると自分の呼気に含まれる水分で鼻の中が潤います。
また、鼻うがいすると鼻の中にある花粉を洗い流せる上に、粘膜が鍛えられるため花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。
【花粉症の対策】病院を受診して花粉症の対策しよう!
【花粉症の対策】薬による治療する!
花粉症のシーズンが始まる2週間くらい前から薬を服用する初期療法によって、症状がでないように予防することが有効とされています。
アレルギー症状を抑える内服薬や鼻水、鼻詰まりを軽減する点鼻薬、目のかゆみなどに聞く目薬などを処方してもらいます。
最近は眠気などの副作用が少ない内服薬があるため、仕事や学校がある日でも服用可能です。
【花粉症の対策】手術する!
アレルギー症状によって閉じた鼻腔を改善する手術や、鼻汁の分泌を減らす手術があります。
レーザーを当てて粘膜を減らすことにより、アレルギー反応を抑える手術もあります。
薬の服用が難しい人も受けられる治療です。
日帰りで受けられる手術や保険が適用されるものもあります。
【花粉症の対策】花粉症の症状を抑える減感作療法を知ろう!
減感作療法は、アレルゲンを体内に少しずつ吸収させてアレルギー反応を弱めることで、花粉症の症状を抑える治療法です。
長期間に渡って正しく治療をすると症状が改善され根治することもあります。
治療には「皮下注射法」と「舌下免疫療法」の2つがあります。
【花粉症の対策】皮下注射法
皮下注射法は、アレルゲンを医師に皮下注射してもらうものです。
週に1~2回、少量から始めて徐々に増量しながら注射します。
効果がでる量に達すると、治療間隔も1~2ヶ月と広がっていくため、患者の負担が少なく、皮膚反応を医師が確認しながら治療するため患者の体調に合わせて、副作用を抑えながら効果的な治療ができます。
【花粉症の対策】舌下免疫療法
舌下免疫療法は、アレルゲンを含むエキスを舌下に毎日投与する方法です。
1日目は医師の指導を受けますが、2日目以降は家庭でも行えます。
注射が怖い方や何度も通院することが難しい方に向いています。
しかし、効果がでるまでには長期間の服用が必要で、最低2年間は毎日服用しなければいけません。
また、副作用として口内の腫れやかゆみなどを感じる人もいます。
治療を受けた7~8割の人に症状の軽減がみられますが、完治まで至るのは1~2割といわれています。
【花粉症の対策】自分を変えて花粉対策のカギを見つけよう!
今回は、副作用の心配もない安心の花粉症対策や、薬に頼らずに自分でもできる花粉症対策についてご紹介しました。
もちろん、今飛んでいる花粉の量は昔の何倍もの量になっています。
一方、私たちのライフスタイルも大きく変わり、現代人の免疫力は低下しているといわれます。
今のところ、花粉の飛散量を一気に少なくすることは難しいので、自分で自分を守るしかありません。
薬に頼らない花粉症対策は、次の3つにまとめられます。
- 花粉を体に入れない
- 花粉へのアレルギー反応を悪化させない生活習慣を身に付ける
- 食生活を見直てして腸環境を整え、免疫力を上げる
これらの対策にトライして、花粉症に悩まされない身体に変えていきましょう。