季節の変わり目に疲労がたまる?季節の変わり目は寒暖差に負けない体調が大切!
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
季節の変わり目になると風邪や頭痛、胃痛やストレスを感じ体調を崩しやすくなることはありませんか?
季節の変わり目は朝と晩、日中での寒暖差が激しいため、体はその気温の変化に対応しようと自律神経の働きによって体温調節をしています、
しかし、体温調節をするとエネルギーを消耗するので、季節の変わり目のように寒暖差が激しいこの時期は自律神経のバランスが乱れて疲労が溜まりやすく、体調を崩しやすくなります。
今回は、季節の変わり目の寒暖差に負けない体調管理について紹介します。
この記事の目次
季節の変わり目はいつ頃?寒暖差〇度以上は体調不良に注意!
人は、朝晩や日中の寒暖差が5度以上になると疲労が溜まりやすく、体調不良を起こしやすくなります。
では、寒暖差が激しくなる季節の変わり目は、だいたい何月~何月なのでしょうか?
【一年間のおおよその季節の変わり目の時期】
- 冬~春(3月中旬頃)
- 春~夏(5月頃)
- 夏~秋(8月下旬頃)
- 秋~冬(11月から12月の間)
実際に2018年の季節の変わり目の平均気温差と一週間以内での気温差を見てみましょう。
【2018年・東京平均気温】
時期 | 昼夜の 気温差 |
1週間以内の 気温差※ |
冬⇒春(3月中旬頃) | 平均11度 | 6.5度 |
春⇒夏(5月中旬頃) | 平均7度 | 6.5度 |
夏⇒秋(8月下旬頃) | 平均7度 | 5度 |
秋⇒冬(11月~12月頃) | 平均7.6度 | 8.5度 |
※1週間以内の気温差:1週間の内で気温の最も高い日から最も低い日の気温差
上の表を見ると2018年の寒暖差は、昼夜で平均7~11度、1週間の内では5~8.5度にもなることが分かります。
この時期に対策を取らないで過ごすとどんどん疲労が溜まるので体調不良が起きやすくなります。
ではなぜ、季節の変わり目に自律神経が乱れて、疲労を感じるのかについて詳しくご説明します。
季節の変わり目に自律神経が乱れる原因は「1日の寒暖差」
「自律神経」とは、身体を活動的にさせる交感神経と、リラックス状態にさせる副交感神経から成り、これら2つの神経がバランスを保ちながら、身体全体の働きを司っています。
人は暑い時に汗をかくなど、気温に合わせて体温調整をする機能が備わっており、自律神経はこの体温調整の働きを担う重要な役割を持ちます。
この自律神経が正常に働くためには一定以上のエネルギーが必要となりますが、寒暖差が激しいほど体温調整するためにエネルギーの消費も激しくなります。
エネルギー消費量が増えれば当然体は疲れてしまい、体調不良を起こしてしまいます。
季節の変わり目は寒暖差が激しく、エネルギー消費量が増えてしまうため、寒暖差によって疲労が蓄積した状態になり、身体が体調不良を訴えてしまうのです。
上記の理由から一年のうち、特に季節の変わり目である冬から春、夏から秋にかけては寒暖差が大きいため体調を崩す人が増えます。
実際に季節の変わり目に、起こりやすい体調不良を見てみましょう。
季節の変わり目に起こりやすい体調不良の症状は?
季節の変わり目に起こりやすい体調不良は様々です。
以下の症状がみられる場合は寒暖差によって疲労を感じている可能性があります。
自分の症状に当てはまるのもがあるか、確認してみましょう。
季節の変わり目による体調不良の症状を確認しよう!
- ぼーっとする・やる気が出ない
- 疲れが取れない
- 食欲がない
- 一日中眠い
- 寝つきが悪い
- 疲れやすい、だるい
- 吐き気
- 頭痛
- 肌荒れ
- 肩こり
- 冷え性
- 胃腸の痛みがある
あなたは何個あてはまりましたか?
これらの症状がみられる人は、自律神経が乱れ寒暖差疲労が溜まっているかもしれません。
たくさん当てはまったという人は、今すぐ改善策を試してみましょう。
季節の変わり目に起こる体調不良は「睡眠」と「温活」が大切
冬から春へと変わる時期は、暖かい日が訪れたかと思いきや、真冬のように寒い日もあります。
特にこの時期は日頃から体調管理を怠らず1日1日の気温差についていける体作りが必要です。
この時期の対策をご紹介します。
【季節の変わり目】睡眠をとって寒暖差に負けない体力をつける
冬は春よりも夜明けが遅いため暗い中で眠れますが、春は夜明けが早くなるので明るさで目が覚めやすくなります。
春は冬よりも30分ほど早く就寝することを心がけて体力回復に努めましょう。
【季節の変わり目】アイマスクやカイロなどを使い身体を温める
日によって寒暖差が激しいので肌寒い時はカイロを使って身体を暖めたり、アイマスクを使って血流を促すことでリラックス効果も期待できます。
夏から秋にかけては、朝晩の気温の差が大きく、朝晩はひんやりして肌寒いですが、日中は半袖一枚で良いくらいに暑くなったりします。
そして夏場は、クーラーや冷たい食べ物を食べることによって体の中が冷えていることが多いので、夏場の内に冷えた体を秋に持ち込まないようにする対策が必要です。
特に体調管理が難しい時期でもあるので、しっかり対策をしましょう。
夏から秋にかけての体調不良の対策をご紹介します。
【季節の変わり目】あたたかいお風呂につかって体の中を温める
夏場はシャワーに頼りがちですが、シャワーだけですと体の芯から温まっていないので風邪を引きやすくなります。
夏場はクーラーなどで内臓が冷えています。
なるべく湯船につかる習慣をつけ、体の内側から温まるようにしましょう。
【季節の変わり目】内臓を冷やす食べ物を控えて温かい食べ物を食べる
アイスクリームなどの冷たい物は内臓や身体全体を冷やしてしまいます。
暑い時も冷たい飲み物や冷たい食べ物はなるべく控え、暖かい物を摂るようにしましょう。
夏から秋は特に身体を冷やさないようにすることが大切です。
【季節の変わり目】季節の旬の食べ物で疲労を回復しよう!
季節の変わり目に溜まった疲労を回復するにあたって、バランスの良い食事を心がけることは特に大切ですが、食事管理は調理、費用、バランス、好き嫌いの面から難しいと感じる人も多いと思います。
食べ物を選ぶ時は「旬のもの」を意識して選ぶことをおすすめします。
食べ物には「旬」があり、それぞれの季節にたくさん収穫できる物のことを「旬の食べ物」と呼びます。
旬の時期にとれる食材が最もおいしく、安価で栄養価が高いです。
【季節の変わり目】冬~春にかけて栄養価が高い旬の食材
鰆、サヨリ、山菜、ごぼう、キャベツ、あさり、筍など、天ぷらや炊き込みご飯などがおすすめです。
【季節の変わり目】夏~秋にかけて栄養価が高い旬の食材
きのこやかぼちゃ、鮭など、パスタや南瓜サラダなどにしてもおいしく食べられます。
他にも秋には梨やブドウなどの果物も旬を迎えますが、果物は体を冷やしてしまうので食べ過ぎないようにしましょう。
また、身体を冷やさないという面からも体を温める作用のある根菜類を食べる、食事の際に温かい汁物や飲み物をプラスするとより疲労の回復に効果的です。
季節の変わり目は睡眠、運動、食事を心がげましょう!
今回は、季節の変わり目の寒暖差に負けない体調管理について紹介しました。
これまでに挙げたような疲労を溜め込まない方法は効果的ですが、やはり普段から体調不良にならないように生活を整えておくことが一番です。
具体的な方法としては、
- しっかりと休養、睡眠時間を確保する
- 軽めの運動習慣をつける
- バランスの良い食事を心がける
といった【睡眠】【運動】【食事】と健康の基礎とされる項目を見直すことが大切です。
季節の変わり目は特に気温の変化が激しく、朝夕は寒く、日中は暑いという日も多くあります。
日中暑いからと言って薄着で過ごす人も多いですが、寒暖差疲労によって体調を崩しやすくなりますので、肌寒いときには薄手のパーカーを一枚羽織るなどして体温調整をするように心がけましょう。
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