【糖尿病チェック】何個当てはまる?糖尿病チェックで早期発見しよう!
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
自覚症状がないから「私は大丈夫!」と思っていませんか?
糖尿病は、症状に気づきにくいところに怖さがある病気です。
自覚症状がないからといって油断は禁物ですよ。
自分で糖尿病チェックして、早期発見すれば早めに手をうてます。
また、糖尿病は食事や、運動といった普段の生活習慣で予防できる可能性が高い病気です。
糖尿病チェックと生活習慣に気をつけることが重要です。
そこで今回は、糖尿病チェックする方法や、糖尿病の治療方法についてご紹介します。
この記事の目次
【糖尿病チェック】糖尿病とはどんな病気?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖である血糖が多くなり過ぎた状態が続く病気です。
正常な状態であれば、ブドウ糖とインスリンのバランスが保たれており、血糖値が高止まりしません。
しかし、インスリンの分泌量自体が少なかったり、インスリンの働きが悪いと高血糖状態が続いてしまいます。
糖尿病にはインスリンの分泌量や、働きが大きく関わっています。
糖尿病には「Ⅰ型」と「Ⅱ型」があります。
インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなるⅡ型の方が圧倒的に多いです。
Ⅰ型は、すい臓のβ細胞が壊れてインスリンがほとんど分泌できなくなります。
糖尿病になる原因ですが、遺伝的な体質と食べ過ぎや、運動不足などの生活習慣が主な原因といわれています。
糖尿病が厄介なのは、症状に気づきにくく、知らぬ間に進行していることが多いです。
・のどが渇く
・水分の摂取量が増える
・トイレが近くなる
・尿の量が増える
・疲れやすくなる
・すぐにお腹がすく
・体重が減
初期症状は、あまり気にならない程度のため、糖尿病を自覚するのは難しいでしょう。
そして、糖尿病の怖さは合併症にあります。
・手足がしびれる
・目がかすむ
血糖値が高い状態が続くことにより、細い血管や大きな血管における障害がおこります。
細い血管における障害では、「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」が起こりやすく、大きな血管における障害は、「脳梗塞」「狭心症」「心筋梗塞」「末梢動脈疾患」などを引き起こす恐れがあります。
糖尿病は知らぬ間に進行し、合併症が怖い病気だということを認識しておきましょう。
【糖尿病チェック】何個あてはまる?早期発見が大切です!
糖尿病は気づきにくい病気です。
糖尿病の可能性があるチェックポイントをあげてみました。
糖尿病チェックをしてみてくださいね。
家族に糖尿病の人がいる
外食が多い
濃い味つけが好き
野菜を食べる機会が少ない
間食をよくする
あまり運動をしない
車に乗る機会が多い
肥満気味
疲れやすい
キズやおできが治りにくい
目がかすむ
のどがよく渇く
トイレが近い
当てはまる糖尿病チェックの数が多いほど、糖尿病のリスクが高まります。
しかし、当てはまる糖尿病チェックが多いからといって、必ずしも糖尿病であるとは限りません。
不安な方は、試験紙を使ってチェックしてみるか、病院で検査することをオススメします。
【糖尿病チェック】家庭でも手軽にできる試験紙とは?
ご家庭でも試験紙を使って、糖尿病チェックできるのを知っていますか?
ご家庭で糖尿病チェックする方法は、「血糖チェック」と「尿糖チェック」の2つの方法があります。
血糖チェックするには、血糖自己測定器が必要です。
専用の器具で指先に針を刺して血液を採り、試験紙と血糖自己測定器を使って確認します。
尿糖チェックなら、食後に尿を試験紙にかけるだけで判定できるのでお手軽です。
ご家庭での尿糖チェックは、夕食後2時間を目安に行います。
チェック結果が陰性の場合でも、月に1度はチェックを続けるといいでしょう。
陽性の場合は、できるだけ早く医師の診断を受けましょう。
ご家庭でできる血糖チェックや、尿糖チェックはお手軽ではあるものの、いざ糖尿病の可能性が高まったら、やはり医師の診断を受けなくてはいけません。
【糖尿病チェック】糖尿病の治療方法は3つある!
病院で糖尿病と診断されれば、治療しなければいけません。
糖尿病の治療法には、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つあります。
それぞれの治療法を確認してみましょう。
【糖尿病チェック】糖尿病治療方法の食事療法について知ろう!
糖尿病にとって重要なのが、カロリー摂取量です。
食事療法は、食事の量や摂り方に注意し、インスリンを分泌する膵臓の負担を軽くすることを目的にしています。
食事療法における重要なポイントは次の3点です。
【食事療法のポイント】
- 適切なカロリー摂取量は、年齢、性別、体格、生活により一人一人異なる
指示された単位数を守ることが極めて重要です。
- 栄養バランスのいい食事を心がける
いろんな種類の食品を食べることが重要で、1日30品目以上が理想といわれています。
- 間食、夜食、飲酒は控える
間食、夜食、飲酒は控えて1日3回規則正しく、ほぼ均等な量を摂るよう心がけましょう。
【糖尿病チェック】糖尿病治療方法の運動療法について知ろう!
運動することにより、血液中のブドウ糖が消費され、血糖値が下がります。
食後に運動すれば、血糖値の上昇を抑えられるのです。
この他に体脂肪を減らし、インスリンの働きをよくすることや、筋肉が衰えるのを防げます。
運動療法における重要なポイントは次の3点です。
【運動療法のポイント】
- 1日30分以上歩くようにする
1日30分以上、1日1万歩を目標にしましょう。
- 運動を持続させる
いつでも、どこでも、一人でも運動を心がけて、継続することが重要です。
- 日常生活に運動を取り入れる工夫する
エレベーターを使わず階段をのぼったり、ちょっとした距離なら歩くなど、日常生活に運動を取り入れる工夫をしましょう。
ただし、無理は禁物です。
もし、激しい胸痛や動悸、めまい、関節・筋肉の強い痛みを感じたら、無理をせず、すぐに医師に相談しましょう。
【糖尿病チェック】糖尿病治療方法の薬物療法について知ろう!
食事療法、運動療法を行っても血糖がコントロールできない場合は、薬物療法も取り入れることになります。
薬物療法には経口血糖降下薬の内服と、インスリン注射があり、症状やインスリンの分泌量などにより医師が判断します。
医師の指示に従うことが重要です。
【糖尿病チェック】糖尿病の予防に心掛ける生活習慣
糖尿病は症状に気づきにくく、知らぬ間に進行してしまう病気です。
日々チェックして、早期に発見することが望ましいのですが、その前に日々の生活習慣を気をつけて予防しましょう。
そこで、生活習慣における糖尿病予防のポイントをまとめてみました。
参考にしてくださいね。
ポイント
・1日3回規則正しく食事する
・野菜や海藻類を中心に栄養バランスのよい食事を心がける
・お酒は適量にする
・間食、甘いものは控える
・適度な運動を心がける
・エレベーターを使わず階段を使う
・なるべく歩いて移動する
・日々体を動かす工夫をする
・ストレスをためない
・十分な睡眠をとる
どれもさほど難しくないことなので、日々の生活の中で気をつけましょう。
大事なのは、一時意識するのではなく、継続することです。
「継続は力なり」ご自身の健康のため、がんばってくださいね。
糖尿病チェックで早期発見と日頃からの予防が大切です!
そこで今回は、糖尿病チェックする方法や、糖尿病の治療方法についてご紹介しました。
糖尿病を予防するには、食事や運動など生活習慣に気をつけることが重要です。
また、万が一に備え、自分で定期的に糖尿病チェックして、早期発見することも重要です。
症状がないからといって安心せず、常に生活習慣に気をつけ、定期的に糖尿病チェックするよう心がけましょう。
継続は力なりです。
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35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。