【妊婦のお茶オススメ】妊婦がお茶以外に気をつける物を知っておこう!
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
妊婦にカフェインはよくないということは、知られている話です。
妊娠中はカフェインなどの成分が含まれていないか、食べ物や飲み物を選ぶ時に敏感になります。
日常的に飲むお茶にも、妊娠中は控えた方がいい成分が含まれている物があります。
そこで今回は、妊婦でも安心して飲めるお茶や、妊婦がお茶以外に気をつける物についてご紹介します。
ぜひお茶選びの参考にしてください。
この記事の目次
【妊婦のお茶】妊婦が注意したいお茶の成分
【妊婦のお茶】カフェイン
妊娠中に気をつけたいことと言えばカフェインです。
カフェインはコーヒーだけではなく、お茶にも含まれています。
妊娠中にカフェインを大量に摂取すると、胎児の発育に悪影響がでたり、流産や早産、死産のリスクが高まると言われています。
母体も栄養不足や貧血になどのトラブルになりやすく、妊娠中のカフェイン摂取については注意が必要です。
お茶を飲む際には、なるべくカフェインフリーのものを選びましょう。
【妊婦のお茶】タンニン
お茶でカフェイン以外に注意すべき成分といえば、緑茶に含まれる「タンニン」です。
タンニンは鉄分の吸収を阻害する働きがあるため、摂りすぎると貧血になりやすくなります。
胎児の成長に必要な葉酸も阻害してしまうので、こちらも気をつけてください。
とはいえ、これらは毎日大量に摂取した時のリスクなので、適量を守っていれば心配しすぎる必要はありません。
一切飲んではいけないわけではないので、コーヒーやお茶を楽しめます。
【妊婦のお茶】妊婦も安心して毎日飲めるお茶8種
そうは言っても、妊娠中はなるべくリスクを避けたいと思う人もいるでしょう。
そこで、妊娠中でも安心して飲めるお茶を8つご紹介します。
【妊婦のお茶】麦茶
麦茶はミネラルが豊富で、血流をサラサラにしてくれます。熱中症予防にもなるので、水分補給にはぴったりです。
しかし、体を冷やす働きもあるので、常温や温めて飲むのがオススメです。
また、ハト麦が主成分の麦茶には要注意です。ハト麦には子宮収縮作用があるので、飲みすぎると流産になる可能性もあります。
麦茶だからと言って飲みすぎないようにしましょう。
【妊婦のお茶】三年番茶
三年番茶とは、お茶の木を三年間栽培し、葉だけでなく枝や幹まで余すことなく焙煎したお茶のことです。
ほかのお茶より3倍も日光の下で栽培しており、お茶の刺激成分であるカフェインやタンニンが抜けているので胃に優しく、飲みやすい味になっています。
妊娠中はストレスを感じやすいので、三年番茶でリラックスしてみるのもいいでしょう。
また、三年番茶は体を温める効果があるので妊娠中の冷え対策にもオススメです。
【妊婦のお茶】タンポポ茶
タンポポ茶もカフェインフリーで、血液の循環を良くする効果があります。
利尿作用のあるカリウムが含まれているので、体内の余分な水分や老廃物を排出してくれます。
妊娠中はむくみやすくなるので、むくみ対策にも良いでしょう。授乳中のお母さんも安心して飲めます。
【妊婦のお茶】杜仲茶
「とちゅうちゃ」と読むこのお茶は、中国にある杜仲という木の葉を煎じたお茶のことです。
杜仲茶には様々なミネラルやビタミンが含まれており、コレステロール値の低下、冷えや肩こりの改善、便秘改善などの効能があります。
苦味があり、独特な味だと言われているので人によって好みが分かれるようです。
【妊婦のお茶】黒豆茶
黒豆茶は黒豆を煎じて作ったお茶です。黒豆にはタンパク質、食物繊維、オリゴ糖などの栄養成分が含まれています。
便秘改善、むくみや冷えの改善、妊娠高血圧予防に効果的です。
しかし、黒豆には大豆イソフラボンも豊富です。
大豆イソフラボンを摂りすぎると、女性ホルモンのバランスが崩れたり胎児に影響がでる可能性があります。
日常的に飲むのであれば問題ありませんが、過剰摂取は避けましょう。
【妊婦のお茶】ごぼう茶
ごぼう茶にはイヌリンという成分が含まれており、血糖値の上昇を抑えたりコレステロールの排出を促す働きがあります。
そのため、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防にいいとされています。
そのほか、ごぼうの食物繊維が便秘解消、カリウムがむくみ解消にも役立ちます。
【妊婦のお茶】そば茶
そば茶に含まれるルチンという成分は、血液をサラサラにしたり、血圧を下げる効果があります。
高血圧に気をつけなくてはいけない妊娠中にはぴったりです。
また、ルチンにはビタミンCの吸収を良くする働きがあり、ビタミンCとそば茶を一緒に摂取することで美肌効果も期待できます。
カフェインフリーなので安心して飲めますが、そばアレルギーの人は避けてくださいね。
【妊婦のお茶】ルイボスティー
ルイボスティーもカフェインゼロで、カルシウムやミネラル、鉄などの栄養素がたくさん含まれています。
妊娠中の栄養不足や貧血予防に効果的です。
さらに、免疫力を高める、肌や髪をキレイにする効果もあります。
妊娠中はホルモンバランスの変化で、肌や髪にもトラブルが起こりがち。美容面のトラブル改善にも役立ちます。
【妊婦のお茶】妊婦にNGな飲み物や食べ物を知ろう!
妊娠中はカフェインに注意する必要があると説明しましたが、その他にも気をつけるべき食べ物や飲み物があります。
【妊婦がお茶以外に気をつける物】ひじき
食物繊維が豊富でヘルシーなイメージのあるひじきですが、ヒ素やヨウ素が含まれているため、食べ過ぎると健康被害が起こることがあります。
特に妊娠初期にヨウ素を摂りすぎると、胎児の甲状腺機能が低下する可能性があります。
しかし、あくまでも過剰摂取した場合の話なので、煮物小鉢を週に2杯程度の摂取であれば問題ありません。
【妊婦がお茶以外に気をつける物】うなぎ
うなぎにはビタミンAが多く含まれています。
ビタミンAには、成長を促し、目や皮膚を健康に保つ働きがありますが、過剰に摂取すると胎児の奇形が起こりやすくなると言われています。
特に妊娠初期は胎児への影響が大きいので、ビタミンAにも注意が必要です。
しかし、1回食べた位で影響が出るわけではありません。すでに食べてしまって心配な方は医師に相談してみましょう。
【妊婦がお茶以外に気をつける物】青汁
青汁には様々な栄養素が凝縮されているので健康に良いとされていますが、中には飲みやすい味にするために緑茶や抹茶などのカフェインが含まれる原料が加えられているものもあります。
青汁を飲むときには、原料をチェックして選びましょう。
【妊婦がお茶以外に気をつける物】ココア
ココアにはカフェインだけでなく、テオブロミンというカフェインに似た成分が含まれています。
糖分もたくさん入っているので、妊娠中は1日1杯程度が目安です。
妊婦がお茶以外に適量を心掛けて身体にも優しい生活を!
今回は、妊婦でも安心して飲めるお茶や、妊婦がお茶以外に気をつける物についてご紹介しました。
妊娠中は何かと神経質になりがちですが、ストレスを溜めないように何事も「適量」を心がけましょう。
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。