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寒くなる冬に便秘になる人に読むべき!冬の便秘の原因は腸の冷えです!

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寒くなる冬に便秘になる人に読むべき!冬の便秘の原因は腸の冷えです!
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

1年の中で最も便秘になりやすい季節は、冬と言われているのを知っていますか?

寒さによる腸の冷えやストレス、乾燥による水分不足などが主な原因です。

今回は、冬に便秘になりやすい原因と、便秘対策についてご紹介します。

冬に便秘になる人の原因は大きく分けて3つあります!

冬に便秘になる人の原因を知っておこう!
一時的に便秘になることを「一過性便秘」といいます。

普段から便秘(常習性便秘)を抱えている人とは違い、冬に便秘になる人の原因は冬場の環境に原因があると考えられます。

冬に便秘になる人の原因は腸の冷えです!

冬になると体温が下がり顔や手足が冷えますが、それと同様にお腹の内臓も冷えます。
体温が下がると、体温を外に逃さないようにと血管が縮みます。

血管が縮まると、血流が悪くなり、血液中の酸素や栄養素の循環が悪くなります。
すると筋肉を動かす力が弱くなり、腸の動きも鈍くなります。

便は腸の押し出す力=蠕動運動(ぜんどう運動)により便を肛門へと送り出しますが、この蠕動運動が弱くなると便は腸の中に溜まったままの状態となり便秘になります。

冬に便秘になる人の原因は水分不足です!

気温の低い時期はトイレの回数が増えたり、喉の渇きを感じないので水分補給を怠りやすくなります。

また、冬場の空気は乾燥しているので、体の水分を奪います。
エアコンなどの暖房器具がさらに乾燥を進めるので、体は水分不足の状態になります。

水分不足になると便の水分も奪われ硬くなります。
便が硬くなると排便が困難になり便秘になりやすくなることが考えられます。

冬に便秘になる人の原因は運動不足です!

寒い季節は外に出る回数が少なくなり、運動量が減ります。
運動量が減ると、腸の動きが鈍くなり便秘の原因となります。

冬に便秘になりやすいなら身体を温めて対策しよう!

冬に便秘になりやすいなら身体を温めて対策しよう!
冬の便秘の原因として、1つ大きな原因が「冷え」と紹介しました。
ここでは、東洋医学の観点から身体を冷やさない方法を紹介します。

生活習慣から身体を冷やさない方法を知っておこう!

身体を冷やさないためには、身体の中心部をあたためることが大切です。

お腹、腰、おしりが冷えると中心部から冷えた血液が全身へと流れ、身体の末端まで冷える原因となります。

身体の中心部を温めるためのオススメのアイテムを紹介します。

腹巻…お腹を温めることで胃腸も温まり、腸の働きが活発になります。
カイロ…貼るカイロを腰に貼ると腰からお腹へと温めるられます。
タイツ…下半身全体を温めるられます。デニール数が大きい程保温性も高くなります。110デニールぐらいがおすすめです。
湯たんぽ…イスに座った状態でお腹に湯たんぽを置くとお腹が温まります。

冬場は湯舟にしっかりと浸かって、汗をかくまで浸かるといいと思いやすいですが、それは間違いなんです。
汗をかくまでお風呂に入ってしまうと、その汗によって体温を外に逃がすことになります。

身体の芯まで温まる入浴方法コツは次の2つです。

①入浴前に白湯など温かい飲み物を飲んで、先に身体の中を温めます。
②38度~40度ぐらいのぬるま湯にゆっくりと浸かりましょう。

熱い湯舟だと、すぐにのぼせるため身体の中が温まるまで浸かれず、温まるのは身体の表面だけになってしまいます。

食事で身体を冷やさない方法を知っておこう!

東洋医学では身体を温める食べ物を「陽」、身体を冷やす食べ物を「陰」とする考え方があります。

温かくした食べ物や飲み物でも、東洋医学の考え方でみると反対に身体を冷やす場合があります。

その例がホットコーヒーです。
東洋医学では、ホットコーヒーは「陰」の飲み物に分類されます。

身体を温める食べ物(陽)と、冷やす食べ物(陰)について紹介します。

食事で身体を冷やさない方法を知っておこう!
食事で身体を冷やさない方法を知っておこう!

身体を温める食べ物の中でも、次の2つの食材は便秘解消にもいい効果があります。

にんじん…ペクチンという水溶性食物繊維が豊富に含まれており、便を柔らかくする効果があり便通を改善します。また、食物繊維により、腸内フローラが整い腸の動きも活性化されます。
ごぼう…ごぼうも同じく食物繊維が豊富です。しかし、ごぼうの場合は不溶性食物繊維の為、食べ過ぎると便の水分が奪われ便が硬くなる場合があります。

身体を温める飲み物(陽)と、冷やす飲み物(陰)について紹介します。

身体を冷やす飲み物(陰の飲み物)…コーヒー、緑茶、抹茶、ビール、牛乳
身体を温める飲み物(陽の飲み物)…紅茶、生姜湯、ホットワイン、ココア、タンポポ茶、黒豆茶、ごぼう茶、ほうじ茶

紅茶は身体を温める飲み物ですが、サトウキビを原料としているものや、白砂糖は身体を冷やす陰ですので、砂糖の入れすぎには気をつけましょう。

反対に柑奈糖は身体を温めてくれるので、甘い方が好きな人のはオススメです。

誰でもできる3つの冬の便秘対策を知っておこう!

誰でもできる3つの冬の便秘対策を知っておこう!

冬の便秘対策として暴飲暴食はやめよう!

腸を冷やさないように頑張っていても冬場は、胃腸の機能が低下してしまうため暴飲暴食は避けましょう。

冬の便秘対策として水分補給をこまめにしよう!

乾燥による水分不足を補うために、積極的に水分を補給することを心がけましょう。
個人差はありますが、1日に必要な水分量は2リットル前後です。

コップ1杯ほどの水分を何度かに分けて、こまめに飲むようにしましょう。

冬の便秘対策として加湿器を使いましょう!

乾燥による水分不足を補うために、暖房を使用する時は加湿器を一緒に使うのがオススメです。

部屋に観葉植物を置くだけでも、植物自体から発散される水分により空気の乾燥を補えます。

冬場は軽い運動で代謝をUPさせて便秘にサヨナラしよう!

冬場は軽い運動で代謝をUPさせて便秘にサヨナラしよう!

冬場の運動は、体を暖める上でとても効果があります。
寒いとどうしても体を動かすのが億劫になりがちですが、寒い時こそ体を動かして血行をよくしましょう。

しかし、東洋医学の養生法では、人は自然の流れに調和した生活を送ることで健康体になれるという考えがあります。

つまり、冬場のように自然界が静まりかえっている時期は、人も無理に運動をして汗をかいたり、冷えた食べ物を暴飲暴食したり、早起きをして運動をしにいったりということは控えたほうがいいとされます。

自然界の流れに背いて無理に過ごすと、それがたとえ健康のためにやっていることでも身体に負担をかけていることになります。

春を迎えたころには冬の間にエネルギーを消耗してしまっているため、かえって体調不良を起こすこともあります。

そこで、冬場でも無理にならない代謝UPの運動を紹介します。

薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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