【二日酔いの飲み物】飲み会が多いサラリーマンに必見の二日酔いの飲み物
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
サラリーマンは職場の付き合いや、プライベートなど、何かと飲み会に出る機会が多いですよね?
つい飲み過ぎたり、もともとお酒に弱い体質で二日酔いになることもありますよね?
二日酔い防止のドリンクもコンビニなどでよく見かけますが、実際にどれが効くのか判断が難しいと思います。
そこで今回は、二日酔いにオススメの飲み物や食べ物についてご紹介します。
この記事の目次
【二日酔いの飲み物】二日酔いの原因はアルコール分解が間に合わないから!
飲み過ぎると、どうして二日酔いになるのでしょうか?
飲酒で体の中に入ったアルコールは、肝臓の中でアセトアルデヒドという物質に分解した後、さらにアセテート(酢酸)という物質に分解します。
その後、アセテートは筋肉や、脂肪細胞組織によって水と、二酸化炭素に分解されて呼吸や、尿と一緒に体の外に排出されます。
しかし、飲み過ぎるとアセトアルデヒドを肝臓で分解しきれなくなり、頭痛や吐き気などを起こします。
飲酒前に肝臓の働きを助けるドリンクを飲むことによって、二日酔いを予防できます。
【二日酔いの飲み物】飲み会前に飲むと効果的なな飲み物3選
実際、コンビニなどでよく見かける二日酔い防止ドリンクの中から、オススメの飲み物を3つ紹介します。
【二日酔いの飲み物】ゼリア新薬/ヘパリーゼドリンクII
|
ドリンクの味は、ウコンエキスの吸収を高める黒コショウ抽出物が入っているため少し辛味を感じますが、オレンジ味で飲みやすくなっています。
ヘパリーゼの主成分は肝臓水解物(レバーエキス)です。
この肝臓水解物は肝臓の働きを助け、アセトアルデヒドの分解を促進する効果があるとされています。
また、ヘパリーゼWにはウコンも配合されています。
ウコンに含まれる「クルクミン」という成分が、アセトアルデヒドの分解を助ける働きがあります。
さらにウコンには、二日酔いの時の吐き気を軽くする作用があるので、飲酒前にも飲酒後にもオススメのドリンクです。
特に飲酒の30分ほど前に飲むとより効果的です。
【二日酔いの飲み物】ハウス/ウコンの力レバープラス
|
ドリンクの味は、ウコン特有の苦みと土臭さを抑え、スッキリとした甘みのある味です。
秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種のウコンエキスが配合されたドリンクです。
春ウコンと秋ウコンには、クルクミンが多く含まれています。
このクルクミンはポリフェノールの一種で、カレーの香辛料として使われるターメリックの黄色色素です。
肝臓を保護する作用や、消化を助ける作用など、その他体のサビつきを防ぐと言われており抗酸化作用があります。
そして紫ウコンには、胃の健康を保つ効果があるとされています。
この3つのウコンの効果で、二日酔いの症状を予防する作用があるのがオススメのポイントです。
さらにレバーエキスがプラスされているので、肝臓の働きも助けてくれます。
ウコンは吸収されるのに時間がかかるため、飲酒前に飲んでおくと効果的です。
【二日酔いの飲み物】味の素/ノ・ミカタ
|
ドリンクの味は、独特の味が多い二日酔い予防のドリンクですが、ノ・ミカタはプラム風味でとても飲みやすく女性にも人気です。
シジミなどに多く含まれる「アラニン」というアミノ酸が配合されたドリンクです。
アラニンはアルコールの代謝を促進し肝臓を保護する働きがあるとされています。
即効性があることにも定評があり、飲酒前はもちろん、飲酒後にもオススメのドリンクです。
【二日酔いの飲み物】二日酔いにならないための3つの注意点
二日酔いの原因は、単に飲み過ぎた時だけでなくお酒の飲み方や、その日の体調にも大きく左右されます。
そうならないためにも、飲み会当日に注意したい3点を紹介します。
【二日酔いの飲み物】空腹の状態でお酒を飲まないようにする!
二日酔いにならないようにするためには、空腹状態で飲まないようにすることが重要です。
二日酔いはアルコールの血中濃度が急激に上がり、アルコール代謝が追い付かないことで引き起こされます。
アルコールは5%が胃で吸収されて、残りの95%は小腸で吸収されます。
飲酒前に胃の中が空っぽだと、すぐに小腸まで流れてあっという間に吸収されてアルコールの血中濃度が急激上昇します。
これを防ぐためには、飲酒前に胃の中に何か入れておくことが効果的です。
特に揚げ物などの油物を食べると、胃の出口を閉めてゆっくり消化していくためアルコールが小腸に流れる時間が遅くなるのでオススメです。
揚げ物以外にもドレッシングやマヨネーズを使ったサラダや、オリーブオイルをかけたカルパッチョなどもオススメです。
【二日酔いの飲み物】お酒の間に水分を摂るようにする!
二日酔いにならないようにするために、お酒の間に水などのチェイサーを挟むことはかなり有効な手段です。
水を飲むことでアルコールの血中濃度が急激に上昇することを避けられて、水分補給することでアルコールの利尿作用による脱水を予防にもなります。
チェイサーは水だけでなく、炭酸水やジュースなどでも効果的です。
【二日酔いの飲み物】睡眠をしっかり取っておく!
睡眠不足だから必ず二日酔いになるというわけではありませんが、二日酔いの症状を悪化させることはあります。
寝不足になると胃が荒れ、その状態で飲酒すると荒れた胃に追い打ちをかけることになるため二日酔いの症状が悪化します。
やはりなにをするにおいても、十分に睡眠を取って体調を整えておくことは大切なことです。
飲み会前はしっかりと睡眠を取っておきましょう。
【二日酔いの飲み物】二日酔いに効果的な飲み物6選
二日酔い防止のドリンクの効果は絶対ではないので、二日酔いになってしまうこともあります。
そんな時に備えて、次のようなものをドリンクと一緒に買っておくといいでしょう。
【二日酔いの飲み物】スポーツドリンク
アルコールには利尿作用があるので、飲んだ後は体内の水分やミネラルが不足して脱水状態になり頭痛や、めまいなどを起こします。
また、アルコールには肝臓でブドウ糖を作るのを抑える作用があるため、多量のお酒を飲んだ後は低血糖になり、体のだるさや吐き気や頭痛を起こす原因になります。
スポーツドリンクには糖分や、ミネラルが入っていて水分が体に吸収されやすいように作られているので、二日酔いにオススメの飲み物です。
ただし飲み過ぎると、糖分の摂りすぎとなる可能性もあるので注意しましょう。
【二日酔いの飲み物】トマトジュース
トマトの成分には解毒作用のあるグルタチオンや、肝臓のアルコール代謝を促進させる効果のあるクエン酸、アセトアルデヒドの分解作用のあるリコピンなどが豊富に含まれているので二日酔いに効きます。
トマトを食べるよりもトマトジュースの方がこれらの栄養素が多く含まれている上に、水分補給もできるので二日酔いの時にオススメです。
トマトジュースが苦手だという人は、レモン果汁を入れると飲みやすくなります。
レモンに含まれるビタミンCは、アセトアルデヒドを排出する働きがあるので一石二鳥です。
- 解毒作用効果のある成分…グルタチオン
- 肝臓のアルコール代謝を促進させる成分…クエン酸
- アセトアルデヒドの分解作用がある成分…リコピン
- 肝臓の働きを活性化してアルコールの代謝を早める成分…GABA(ギャバ)
【二日酔いの飲み物】しじみの味噌汁
お酒の飲み過ぎは胃の粘膜が荒る原因になります。
胃が荒れている時は冷たいものよりも、温かいものの方が胃に負担がかかりません。
味噌汁は温かく塩分も含まれているので、胃に負担をかけることなく水分摂取ができます。
具は、しじみがオススメです。
しじみに含まれるアラニンやオルニチン、タウリンなどが肝臓の働きを促進させて、二日酔いをいち早く回復できます。
コンビニやドラッグストアでインスタントのものを手軽に買えるのもオススメのポイントです。
液キャベコーワG
二日酔いになってしまったら、改善させてくれるドリンクが効果的です。
液キャベコーワGは、ウコンやカンゾウなどの生薬が配合されていてアルコール代謝を促進し、胃の粘膜を修復する作用があります。
二日酔いの吐き気や胸やけをいち早く改善させるのにオススメです。
【二日酔いの飲み物】ラムネ菓子
お酒を飲むと血糖値が下がるため、糖分を摂る必要があります。
お酒を飲んだ後に、ラーメンやお茶漬けが食べたくなるのは体が糖を欲しているからなのです。
ラムネ菓子はブドウ糖で作られているものが多く、ラーメンやお茶漬けよりも早く吸収されカロリーも低いのでオススメです。
ただし、原材料がブドウ糖ではないラムネ菓子は食べてもあまり効果が得られないので、買う時には確認してください。
イチオシは森永ラムネや、熱中症対策用の塩分チャージタブレッツです。
【二日酔いの飲み物】温かい緑茶
緑茶には、ビタミンCやカテキン・カフェインなどが含まれており、これらの栄養素を一緒に取ることで二日酔いを治す効果が期待できます。
緑茶はティーバッグでもいいので熱湯で茶葉を抽出した方が、緑茶の成分が多く取れます。
胃に刺激を与えないように熱い緑茶をゆっくり飲みましょう。
【二日酔いの飲み物】飲み物以外に二日酔いに効くオススメの食べ物
二日酔いになってしまった時は、吐き気や頭痛で食欲も落ちていると思います。
でも、二日酔いを治す為にはアルコール代謝を活発にするための栄養素を摂る必要があるので、何も食べないでいると二日酔いはかえって治りにくくなります。
二日酔いに効く食べ物を食べられる量だけでいいので、摂取するようにしましょう。
二日酔いの時にオススメの食べ物には、次のようなものがあります。
【二日酔いの食べ物】アロエヨーグルト
アロエに含まれる「アロエチン」という成分がアセトアルデヒドを分解する効果があり、ミネラルも豊富に含まれているので二日酔いにオススメです。
また、ヨーグルトには整腸作用があるので二日酔いの時の下痢にもよく効きます。
ヨーグルトの酸味には胃のむかつきを軽減する作用があるので、一緒に食べると更に効果的です。
【二日酔いの食べ物】はちみつ
はちみつには、ブドウ糖と果糖が多く含まれています。
ブドウ糖はアルコールによる低血糖を改善する働きがあり、果糖にはアセトアルデヒドの分解を促進させる効果があるので、二日酔いの時にお勧めの食べ物です。
スプーン一杯で効果が得られるので、食欲がない時でも食べやすいのがポイントです。
アロエヨーグルトにスプーン一杯分のはちみつをかけると美味しく食べられてより効果的なのでオススメです。
【二日酔いの食べ物】グレープフルーツ
グレープフルーツには、アセトアルデヒドを分解する時に必要なビタミンCと、肝臓の活動に必要な果糖が豊富に含まれています。
また、イノシトールという成分が胃の働きを活発にする働きがあり、胸やけが軽くなります。
何より少し苦みを含んだフルーツの酸味で胃をスッキリするので二日酔いの時にオススメです。
グレープフルーツが手に入らない時や、固形物が食べられない時には、100%のグレープフルーツジュースでも大丈夫です。
【二日酔いの食べ物】梅干し
梅干しにはクエン酸が多く含まれていて、アルコールを荒れた胃の働きを回復させる効果があります。
また、ピクリン酸という成分も含まれていて肝機能を活性化させる効果があります。
梅干しをそのまま1粒食べるだけでも十分効果が得られますが、昆布茶に梅干しを潰したものを入れて飲むと飲みやすく水分も補給できるのでオススメです。
【二日酔いの食べ物】卵料理
卵には、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きを活性化させるLシステインが含まれているので、二日酔いの改善に効果的な食べ物です。
卵は半熟の状態で食べると吸収が早いので、固ゆで卵や目玉焼きよりも半熟ゆで卵や温泉卵がオススメです。
また、雑炊やおじやにすると、お腹に優しく水分や炭水化物も一緒に摂れるのでより効果的です。
二日酔いにならないためには適量を守ってお酒を飲みましょう!
そこで今回は、二日酔いにオススメの飲み物や食べ物についてご紹介しました。
ドリンクなどで予防しても、自分の許容量を超えてしまえば二日酔いになります。
飲み会では周りの勧めや、雰囲気でつい飲み過ぎることもあるかもしれませんが、自分の適量をしっかり見極めてコントロールし、次の日に二日酔いにならないようにすることが重要です。
今回紹介したドリンクや食べ物などを活用しつつ、スマートにアルコールを嗜んでくださいね。
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。