【夏が来る前に準備を】お子さんを守る熱中症対策グッズを紹介!
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
熱中症は、頭痛や意識障害、命の危険に繋がる恐ろしいものです。
ここ数年の猛暑で、熱中症患者は増加傾向にあり、2018年の5月から9月にかけて、熱中症で搬送された人は95,137人にものぼります。
熱中症患者が増えるのは、以下の様な時期です。
- 真夏など気温が高い季節
- 梅雨
- 梅雨明け
なぜこのような時期に熱中症患者が増えるのでしょうか。
それには3つの原因があります。
この記事の目次
真夏・梅雨・梅雨明けに熱中症になりやすい原因は?
熱中症になりやすい原因①体内に熱がこもるため
1つ目の原因は、人間の身体には汗をかき、それを蒸発させて外に熱を逃がすことで体温を36度程度に調節する機能があります。
しかし、暑すぎる気温によって、体温調整が追い付かなくなると体内に熱がこもるため熱中症になります。
熱っぽく、吐き気や頭痛・倦怠感が出てきた場合は、すぐにでも対処する必要があります。
熱中症になりやすい原因②湿度が高い時期は汗が蒸発しにくくなるため
2つ目の原因は、梅雨などの湿度が高い時期は、暑さを感じて汗をかいても、蒸発しにくくなるためです。
すると、身体の熱を外に逃がせなくなり、熱中症になります。
熱中症になりやすい原因③急な暑さによって体温調整が追い付かないため
3つ目の原因は、暑さに身体が慣れ、体温調整に適切な量の発汗ができるようになるには、約3~4日かかるります。
しかし、梅雨明けなど、急な気温上昇が起こると体温調整が追い付かなくなるため熱中症に陥ります。
ポイント
身体が暑さに慣れるまでは、エアコンの適切な利用や服装の調節など、いつも以上に熱中症対策をしっかりする必要があります。
このように、本格的な暑さを向かえる前から、熱中症の危険は増しますので、対策を打たなくてはいけません。
それには、服装や熱中症対策グッズなどの準備が不可欠です。
子供は熱中症になりやすい!?その理由は?
子供は大人に比べて熱中症になりやすく、そのダメージも大きいです。
2018年には、14,159人もの子供が熱中症で緊急搬送されました。
子供が熱中症になりやすい原因は主に3つあります。
子供が熱中症になりやすい原因①体温調節機能が未熟である
子供は成人に比べ、汗をかいて体温調節をする汗腺の機能が未熟です。
その為、汗をかいて体温調節をすることができず、身体に熱がこもり、熱中症になります。
ふらつきや、赤ら顔などの症状が表れたら、素早く涼しい場所へ移動して身体を冷やし、水分補給を行いましょう。
子供が熱中症になりやすい原因②自分で熱中症対策ができない
幼児の場合、暑さを感じても、自分で服を脱いで温度調整をしたり、水分や塩分を補給したりすることができません。
その為、適切な予防が行えず、熱中症を発症します。
子供が熱中症になりやすい原因③照り返しの影響を受けやすい
子供は身長が低く大人に比べて地面との距離が近くなります。
その為、地面からの照り返しの影響を受けやすく、熱中症のダメージを強く受けます。
このような理由から、子供の熱中症が多くなっています。
子供の熱中症対策は必須と言えるでしょう。
外出時必須!子供に使える熱中症対策グッズ
子供は自分で熱中症対策ができないので、子供が熱中症にならないように保護者が気を付けなければいけません。
子供でも利用できる熱中症対策グッズをご紹介します。お子さんにしっかりと対策してあげてくださいね。
- 持ち運び式扇風機
子供でも持てるサイズの小さい扇風機は、持ち運びに便利で手軽に取り入れられます。
現在はヘッドフォンの様な形で首から下げられるものや、ミストが出るものもあり、子供も楽しみながら熱中症対策ができます。
- 冷却タオル
水に濡らして絞るだけで、何度でも冷たくなるスポーツタオルは、水があればどこでも使用でき、野外で活動する時におすすめの熱中症対策グッズです。
熱中症を予防するには、この冷却タオルを使って、首などの太い血管を冷やすと効果的です。
- 塩アメやタブレット
汗をかくと身体の塩分が失われますので、塩分の補給も熱中症予防には必要です。
塩アメや塩タブレットは、おやつ感覚で塩分を補給できるので子供にも抵抗なく取り入れることができます。
- 瞬間冷却剤
瞬間冷却材は、液体の入った袋を強く叩くと、中の液が化学反応を起こして、一瞬で凍る熱中症対策グッズです。
家から保冷材を持って出たとしても、数時間で溶けますが、瞬間冷却材であれば必要な時に凍らせることができて便利です。
- 冷感スプレー
衣類や肌にスプレーを噴射すると、メンソールなどの冷感を感じる成分により、涼しく感じることができる冷感スプレーもおすすめです。
持ち運びに便利な小さいサイズの商品もありますので、子供と出掛ける時に持ち歩きたいグッズです。
このような様々な熱中症対策グッズが発売されています。
上手に使って、熱中症の危険がある季節を乗り越えていきましょう。
子供の熱中症対策ポイント
熱中症対策グッズだけでなく、普段の対策も必要です。以下の様な事に気を付けましょう。
子供の熱中症対策ポイント①水分補給の習慣をつける
普段から、のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をすることを心がけ、習慣づけるようにしましょう。
汗によって水分だけでなく、塩分も失われるので、スポーツドリンクがおすすめです。
子供の熱中症対策ポイント②帽子をかぶり、風通しがよく白い服を着せる
直射日光に当たらないよう帽子を被り、通気性が良く、熱をため込まない白い服を着るだけで、熱中症対策になります。
また、気温によって、自ら服を脱ぎ着できるように教育することも大切です。
子供の熱中症対策ポイント③日陰での行動を意識する
日向での活動は、直射日光に当たり体力を消耗するだけでなく、地面からの照り返しも加わって、熱中症になりやすい状態になります。
極力日陰での行動を意識しましょう。日傘を利用し、日陰を作ることも有効です。
最後に【熱中症になる前に親ができること】
本格的な夏を向かえる前から、熱中症対策は必須です。
子供は熱中症になりやすいだけでなく、自分で予防をすることが難しいので、親がしっかりと予防をしないといけません。
その為に、熱中症対策グッズを上手に使ったり、普段の生活を見直したりして、恐ろしい熱中症の症状を回避しましょう。
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