【ドライアイ用の目薬】オススメのドライアイの目薬を紹介します!
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
最近なんだか「眼が乾く…」そんな経験がある人は多いと思います。
「ドライアイかな?」と思って市販の目薬を使用する人もいると思いますが、自己判断で目薬の使用を続けていると、症状が徐々に悪化することがあるので注意が必要です。
痛みなどの症状がないと病院を受診するに至らない場合もあると思います。
しかし、悪化すると眼の乾燥以外にも様々な症状が現れることがありますので、ドライアイに特化した目薬を選択することをオススメします。
市販の目薬を使用していても症状が長引いたり、悪化した場合は、眼科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
今回は、ドライアイの目薬を選ぶ基準や、ドライアイにオススメの目薬を20選についてご紹介します。
この記事の目次
【ドライアイの目薬】目薬を選ぶ基準はなに?
最近は、スマートフォンやパソコン、ゲーム機の普及により、子どもから大人まで多くの人が眼を酷使する生活をしています。
スマートフォンやパソコンなどの画面を集中して見ていると、自分が思っている以上に眼が疲れます。
まばたきは、眼を乾燥から守るという大切な役割を担っていますが、画面を凝視しているとまばたきの回数が4分の1以下に減少すると言われており、眼が乾燥する原因になります。
眼の乾燥を感じた時に目薬を使う方は多いと思いますが、目薬にも色々な種類があり、どれを使えばいいのか悩むと思います
ここでは、ドライアイに適した目薬を紹介します。
【ドライアイの目薬】成分について知ろう!
ドライアイ用の目薬には、塩化カリウム・塩化ナトリウム・コンドロイチンといった成分が含まれています。塩化カリウムや塩化ナトリウムは「涙」を構成している成分で、眼の潤いを保つ効果があります。
コンドロイチンは「角膜」の組成成分で、傷ついた角膜を修復する効果や、水分を保持して角膜を保護する効果があります。
成分が多く含まれていると、効果が高いような気がすると思いますが、ドライアイの症状に必要な成分のみが配合されているものが望ましいです。
風邪薬と同じで、様々な症状を抑えるために多くの成分が配合されているので、必要のない成分まで体に入れることになり、副作用のリスクが高くなります。
- 塩化カリウム
- 塩化ナトリウム
最低限の成分が含まれているもので十分です。
下記で詳しくお話ししますが、副作用や症状の悪化を招くような成分が配合されていないものを選ぶことをおすすめします。
【ドライアイの目薬】値段について知ろう!
目薬は300円程度のものもあれば、1,000円以上するものまで幅広い種類があります。
この差は「配合されている成分の数」や「濃度の違い」といった理由もありますが、値段が高いものは広告費やブランド価値が上乗せされているため、ドラッグストアのプライベートブランドなどと比べると、高い値段設定になっていることがあります。
「高価な目薬=よく効く」という訳ではなく、自分の症状を見極めて、その症状に合った目薬を選択することが大切です。
高価なものが悪いという訳ではありませんが、安価なものでも効果が薄いわけではないので、あえて高価なものを購入する必要はありません。
また、眼が乾く前に点眼する、意識してまばたきをするなどの小さな心がけも大切です。
目やコンタクトレンズの表面が乾かないように、普段から意識して生活しましょう。
【ドライアイの目薬】ドライアイのコンタクト用目薬の選び方
視力矯正だけではなく、最近ではファッションの1つとしてコンタクトレンズを使用する方も増えてきています。
コンタクトレンズには、「ソフトコンタクトレンズ」と「ハードコンタクトレンズ」があります。
含水性のソフトコンタクトレンズは、目薬の成分を徐々に吸着して眼に刺激を与えたりレンズに悪い影響を与えたりするので、ソフトコンタクトレンズ装着時の目薬の使用には注意が必要です。
ハードコンタクトレンズは、一般的にどの目薬を使用しても問題ないといわれていますが、酸素透過性ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズと同じように、目薬の成分を吸着しやすいため使用時の点眼には注意しましょう。
ドライアイのコンタクトレンズ用の目薬の選び方について紹介します。
【ドライアイの目薬】人工涙液型目薬を選ぼう!
人口涙液型目薬は、上記でお話しした
- 塩化カリウム
- 塩化ナトリウム
のみが配合されている目薬です。
涙と同じ成分のみが含まれており、副作用や症状が悪化するような成分が含まれていないので、安心して使用できます。
裸眼、ソフトコンタクトレンズ・ハードコンタクトレンズ装着時に使用できます。
【ドライアイの目薬】第3類医薬品を選ぼう!
第3類医薬品は、比較的リスクの低いものが分類されています。
これは、コンタクトレンズや眼に悪影響を与えるような成分があまり含まれていないことを意味していますので、選ぶ際は第3類医薬品を選択するようにしましょう。
また、コンタクトレンズ用の目薬は基本的に第3類医薬品しか存在しないため、第1類や第2類、第2類(指定第2類医薬品)の表示があるものは、コンタクトレンズ装着時には使用できませんので、リスク区分の表示も目安にしてみてください。
ハードコンタクトレンズは水を吸収しませんが、ソフトコンタクトレンズは眼の表面の涙液を吸収して、レンズの表面から水分が蒸発していくため非常に眼が乾燥しやすくなっています。
ドライアイの症状(眼の乾燥が気になる時)がある場合は、コンタクトレンズの使用を控えたり、装着時間を短くしたりして、症状が悪化しないように心がけましょう。
【ドライアイの目薬】市販の目薬で症状が悪化するかも!?
目の乾燥が気になる場合は、すぐに眼科を受診する人は少なく、あまり気にせず放置する方や市販の目薬で対処する方がほとんどなのではないでしょうか?
どのようなタイプの目薬を使っても、眼に水分を与えることで一時的に症状が緩和されるため「効いている」と思い込み、ドライアイ用の目薬ではないものを継続して使用している方も多いと思います。
しかし、これは一時的なもので、気づかないうちに症状が悪化している可能性が高いため、ドライアイにはドライアイ向けの目薬を使いましょう。
では、どのような目薬がどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?
【ドライアイの目薬】刺激の強いタイプの目薬
「眼が乾いたな」と感じた時、どのような目薬をさしますか?
メントールが配合されている刺激が強いタイプの目薬を使っている人が多いと思いますが、実はこのタイプの目薬はドライアイには向いていません。
メントールが含まれている目薬は清涼感や爽快感があり頭がスッキリしますが、刺激が強いため流涙量が増加して、油分やムチンといった「うるおい成分」が涙と一緒に流れ出てしまい、かえって乾燥を招いてしまいます。
【ドライアイの目薬】多くの成分が含まれている目薬
重度のドライアイの場合、眼の表面(角膜)に細かい傷がついていることもあり、メントールが含まれている目薬を使うと、しみたり痛みを生じたりすることがあります。
また、多くの成分が含まれている目薬は、眼が傷つきやすくなったり症状を悪化させたりする原因になりますので、塩化カリウムと塩化ナトリウムのみが含まれている「眼に優しい目薬」を使いましょう。
痛みなどがある場合は、角膜に傷がついている可能性があるので、すぐに使用を中止して眼科に受診しましょう。
【ドライアイの目薬】カップ型の洗浄液
目薬を使用する前に洗眼をする人もいると思いますが、カップ型の洗浄液は注意が必要です。
眼の周りの汚れが眼の中に入り込んだり、必要な油分まで除去したりするため、カップ型洗浄液の使用でかえって症状が悪化することがあります。
最近では点眼型の洗浄液が発売されているので、洗眼したい時はカップ型の物ではなく、点眼型の洗浄液の使用をオススメします。
【ドライアイの目薬】防腐剤が含まれている目薬
市販の目薬の多くには防腐剤が含まれていますが、防腐剤はコンタクトレンズに吸着されやすく、使用頻度が高いと眼やレンズの異常を起こしやすくなります。
防腐剤が含まれている目薬には「コンタクトレンズ装着時には使用できません」などと記載されていますが、点眼後すぐにコンタクトレンズを装着している方もいると思います。
しかし、点眼後も眼の表面にはしばらくの間薬剤が存在していますので、5分ほどあけてからコンタクトレンズの装着をしましょう。
【ドライアイの目薬】オススメの目薬20選を紹介します!
ドライアイにおすすめの目薬を紹介します。
【ドライアイの目薬】ソフトサンティア
ソフトサンティアは、涙液に近い成分を配合した人工涙液で、眼の渇きや異物感などの症状に適した目薬です。
強い消毒作用のある防腐剤「ベンザルコニウム塩化物」を含んでいないため、全てのコンタクトレンズ装着時にも使用できます。
【ドライアイの目薬】ロートソフトワン
ソフトサンティアと同じく、こちらも涙液に近い成分で構成された人工涙液で、防腐剤のベンザルコニウム塩化物を含んでいないため、安心して使えます。
優しいさし心地で、コンタクトレンズ装着時にも使用できます。
【ドライアイの目薬】アイリスCL-Iネオ
アイリスCL-I ネオは、塩化カリウム・塩化ナトリウムといった涙の成分に、抗酸化作用のあるタウリンがプラスで配合されています。
防腐剤が入っていないので、コンタクトレンズ装着時にも使用ができ1回使いきりなので衛生面でも安心です。
【ドライアイの目薬】新マイティアA
新マイティアAは、塩化カリウムや塩化ナトリウムの他に塩化カルシウム水和物やブドウ糖が含まれており、疲れ目にも効果があります。
ベンザルコニウム塩化物が入っているので、ソフトコンタクトレンズ装着時には使用できませんが、涙に近い粘性があるため、眼の表面を覆っている涙液層を安定させる効果があります。
【ドライアイの目薬】スマイルコンタクトピュア
スマイルコンタクトピュアは人工涙液ではありませんが、防腐剤が入っていないコンタクトレンズ用の目薬です。
防腐剤の入っていないものは開栓後10日ほどしか使用できませんが、スマイルコンタクトピュアは防腐剤入りの目薬と同様に長持ちするのが特徴です。
【ドライアイの目薬】アイボントローリ目薬
粘度がとても高いので、眼の表面でゆっくりと広がるような感覚が特徴です。
【ドライアイの目薬】NEWマイティアCL-a
ブドウ糖が配合されており、眼の新陳代謝を促進します。
【ドライアイの目薬】新ロートドライエイドEX
超高粘度の薬液が涙液層のバランスを整え、瞳を潤します。
【ドライアイの目薬】Vロートドライアイプレミアム
ポピドンが配合されており、痛みを伴うドライアイの症状を緩和します。
【ドライアイの目薬】新なみだロートドライアイ
涙に近い処方設計で、しっとりとしたさし心地になっています。
【ドライアイの目薬】ライオンスマイルザメディカルA
傷ついた角膜細胞に働くビタミンAを基準内最大量配合し、瞳を守ります。
【ドライアイの目薬】なみだロートコンタクト
涙の中の水分を蒸発しにくくし、瞳をいたわります。
【ドライアイの目薬】サンテドライケア
眼の渇きをいやす効果に加え、栄養補給や代謝促進効果もあります。
【ドライアイの目薬】スマイルコンタクト EX ドライテクト
粘度の高い薬液が、瞳とレンズにうるおいを与えます。
【ドライアイの目薬】ロートCキューブプレミアムクリア
ソフトコンタクトレンズ対応目薬では日本初のビタミンAとネオスチグミンメチル硫酸塩の組合せが特徴。
【ドライアイの目薬】ロートCキューブプレミアムモイスチャー
高保湿の1滴が、うるおいを密封します。
【ドライアイの目薬】ロートCキューブプレミアムフィット
コンタクトレンズの装着液で、眼とレンズの間でクッションの役割をします。
【ドライアイの目薬】ロート養潤水α
眠っている間の「休眼時間」に着目し、日中負担をかけた瞳を癒します。
【ドライアイの目薬】ノアールCL
市販の目薬では初の「亜塩素酸ナトリウム」を配合し、品質を保ちます。
【ドライアイの目薬】眼涼潤
涙に近い成分が、裸眼・コンタクトレンズ装着時の眼の渇きを潤します。
配合されている成分や値段などはそれぞれ違いますので、自分のニーズに合わせて、目薬を選びましょう。
目薬をさすときは使用期限をきちんと守って、まぶたやまつ毛に触れないようにし、衛生面にも注意しましょう。
目薬でドライアイが直らない時は早めに眼科へ受診しよう!
今回は、ドライアイの目薬を選ぶ基準や、ドライアイにオススメの目薬を20選についてご紹介しました。
ドライアイを放置すると、治りにくくなったり症状が悪化したりする可能性がありますので、長引く場合は眼科を受診しましょう。
- ドライアイにはドライアイ用の目薬を使おう
- ドライアイの症状がある場合は、眼に負担のかからない成分を選ぼう
- ドライアイは放置せず、適切な対処しよう
目薬の使い過ぎはかえって眼に負担をかけますので、用法、容量を守って使用しましょう。
自分に合った目薬を見つけて、快適な生活が送れるようになるといいですね。
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。