「胸焼け」の対処方法!胃酸の逆流が胸焼けの原因です!NG行動も紹介
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。
胸のあたりに、嫌な違和感を覚えたことはないですか?
「なんだかみぞおちあたりがムカムカする…」
「胸のあたりが焼けるような感じがする…」といった違和感の正体は胸焼けです。
胸焼けの原因は、胃酸の逆流です。
本来、食べ物は口から入り食道を通過後、胃の中で胃酸に消化されますが、その胃酸が食道へ逆流してしまうことがあります。
すると食道が荒れ、胸焼けが起ります。
胸焼けした時は、どのように対処したらいいのでしょうか?
今回は、胸焼けした時の10個の対処方法や、胸焼けを起こすNG行動についてご紹介します。
【胸焼けの対処方法】胸焼けした時の10個の対処方法
胸焼けの原因となる胃酸の逆流は、消化器の不調や胃液の逆流を防ぐ「下部食道括約筋」の衰えなどが原因で起こります。
そこで胸焼けした時の対処方法を10個ご紹介します。
【胸焼けの対処方法】アロエを摂取する
アロエに含まれる抗炎症成分が荒れた胃や食道を正常な状態へ戻し、胸焼けを解消してくれます。
アロエの葉から緑色の部分を取り除いて食べたり、汁を絞って飲んだりするといいですが、なかなか手に入りませんよね。
そんな時は、市販のアロエヨーグルトやジュースも効果的です。
【胸焼けの対処方法】生姜を食べる!
生姜には、胃を活性化させて消化を助ける効果があります。
しかし、摂取しすぎると刺激が強く逆効果なので、1日5g程度(小さじ1杯程度)が目安となります。
【胸焼けの対処方法】枕を高くして寝る!
頭を低くして寝ると重力が働かなくなり、胃酸が逆流しやすい状態となります。
それを防ぐために、頭の位置が胃の入り口より高くなるようにして寝ましょう。
対処方法としては、枕や毛布を重ねて高さを出したり、市販の傾斜がついた枕を購入したりするといいでしょう。
【胸焼けの対処方法】ゆるい服に着替える!
ベルトやガーターなどの腹部の締め付けがきつい服を着ると、圧力で胃液が食道へ逆流し、胸焼けが起こりやすくなります。
極力腹部がゆったりとした服を選びましょう。
【胸焼けの対処方法】乳製品をとる!
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、食道を保護したり、消化器の調子を整えてくれます。
特に牛乳は、食前に飲むと食道に膜を張り胃液による炎症を防ぎます。
胸焼けに悩む人は、ぜひ摂取したい食品です。
しかし、脂質の多い生クリームは消化がよくないので逆効果です。
低脂肪の製品を選びましょう。
【胸焼けの対処方法】決まった時間に食事する!
朝食を抜いたり、食事のリズムが不規則だと下部食道括約筋が弱まる原因になります。
特に夜食は、胃酸の分泌を増やし胃に負担をかけるので、朝食、昼食、夕食は規則正しい時間に摂り、夜食は控えましょう。
【胸焼けの対処方法】ツボを押す!
【胸焼けに効果的なツボ…ちゅうかん】
お腹にあるツボが胃の消化を助け、胸焼けの対処方法として有効です。
ツボの場所は、おへそから指4本分上の部分です。
その辺りをさすったり、指で優しく押したりして刺激しましょう。
【胸焼けに効果的なツボ…かくゆ】
背中にある「かくゆ」というツボは、胃の調子をよくしてくれるので胸焼けに効きます。
場所は、肩甲骨の下側の高さで、背骨から指2本分のところにあります。
左右2箇所にあるので、両手押し込む様に刺激します。
背中にあるツボなので、ご家族に押してもらったり、床にボールを置きその上に寝転んでツボを刺激しましょう。
【胸焼けの対処方法】ガムを噛む!
意外に思われるかもしれませんが、ガムを噛むことも有効な胸焼け対処方法です。
ガムを噛むことで唾液が分泌されて、胃へ流れていき、胸焼けを引き起こす胃酸を中和してくれます。
できればシュガーレスのガムを選び、刺激になる柑橘系の味は避けましょう。
【胸焼けの対処方法】市販薬に頼る!
胸焼けに対処する市販薬が多く発売されています。
ドラッグストアでも購入出来ますので、色々試してみても胸焼けの症状が改善されない場合は試してみましょう。
【胸焼けの原因】胃酸の逆流原因になっている5つのNG行動
胸焼けを起こすNG行動を5つ紹介します。
【胸焼けの原因】食べた後にすぐに寝る!
胃の中に食べ物が残った状態で横になると、胃酸が食道に長い時間とどまり、胸焼けを引き起こします。
満腹状態で寝ると、「ウップ」となることがありますよね。
極力、眠る前の2時間前には食事を終わらせるようにしましょう。
どうしても寝る前に食事をとる場合は、スープなどの消化がいい物にして、頭を高くして寝ましょう。
【胸焼けの原因】食べ過ぎ、飲みすぎる!
暴飲暴食は胃に負担をかけ、胸焼けの原因になります。
適切な食事量とバランスのいい食事を心がけるとともに、アルコールの摂りすぎは避けましょう。
【胸焼けの原因】たばこを吸い過ぎる!
喫煙は、胃液の逆流を防いでくれる下部食道括約筋の活動を弱めます。
さらに、胃や食道に負担もかけますので、喫煙はできるだけ控えるようにしましょう。
【胸焼けの原因】食べてすぐ運動する!
食後、すぐに激しい運動をすると、消化を妨げてしまい胸焼けの原因になります。
食後は、最低でも30分以上空けてから運動をするようにしましょう。
【胸焼けの原因】刺激物を摂取する!
香辛料やアルコール・カフェインなど刺激が強い食品は、胃を荒らし、胃酸の分泌量が増えるので控えましょう。
胸焼けがひどい時は、極力摂取しないのが正解です。
関連記事:胸焼けは逆流性食道炎かもしれない?
胸焼けした時は胃に負担をかけないようにしよう!
今回は、胸焼けした時の10個の対処方法や、胸焼けを起こすNG行動についてご紹介しました。
胸焼けは、健康な人でもなることがあります。
「ただの胸焼け…」と思ってしまいがちですが、たかが胸焼けと高をくくっていると、大きなトラブルが隠れているかもしれません。
まずは、ご紹介した対処方法を試してみて、改善されないようでしたら病院の受診をオススメします。
テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」
35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。