【生活習慣病】簡単にできるオススメの生活習慣病を予防する方法
近年、生活習慣病に対する注目が高まっています。
元気に健康で長生きするためには、生活習慣病予防が不可欠だということが明らかになってきています。
「生活習慣病予防」と聞くと難しそうに感じる方もいるのではないでしょうか?
生活習慣を改善することは、あまり難しくありません。
簡単に無理のなく、元気で健康な生活を手に入れてみませんか?
今回は、生活習慣病にあてはまる病気や、簡単に生活習慣病を予防する方法についてご紹介します。
この記事の目次
「生活習慣病」とはどんな病気のこと?
生活習慣病とは、食事、運動、飲酒、喫煙などの健康とは言えない生活習慣が原因で起きる病気のことです。
1つの病気の名前ではなく複数の病気のことを総括して「生活習慣病」と呼んでいます。
例えば有名な日本の三大死因である「がん」「心疾患」「脳血管疾患」なども、実は生活習慣病です。
「ほとんどの人が生活習慣病で亡くなっているんだ……」
「生活習慣病って本当に怖い……」と生活習慣病の怖さを感じた方もいるのではないでしょうか?
それは間違いではありません。
同じように考えた厚生労働省によって2000年には生活習慣病の一次予防を目的とする「健康日本21」が策定されました。
「主な死因につながる9分野に対して数値目標を定めて改善していきましょう」という日本全体で取り組む健康増進の為の方針です。
迫りくる後期高齢化社会。
いつまでも健康で若くいたいですよね。
そのためにも、身近にできるところから生活習慣の改善を始めて、元気で健康な未来を手に入れましょう。
生活習慣病には具体的にどんな病気があるの?
生活習慣病に該当する主な病気にはどのようなものがあるのでしょうか?
運動習慣、食習慣、喫煙、飲酒の習慣別にご紹介します。
<運動習慣>
糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症、高血圧など
<食習慣>
糖尿病(成人型)、肥満、高脂血症、高尿酸血症、循環器病、大腸がん、歯周病など
<喫煙>
肺扁平上皮がん、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病など
<飲酒>
アルコール性肝疾患など
が主な病気です。
お気づきの方もいるかもしれませんが、すべての病気が「命に関わる可能性がある病気」と言えます。
たかが生活習慣……されど生活習慣です。
小さな不健康な生活習慣が、こんなに重い病気につながるのは本当に怖いですよね。
健康で長生きできる未来の為にも、生活習慣病予防に早めに取り組みましょう。
コツコツ小さな積み重ねを継続することは、元気で健康な未来への近道と言えます。
【生活習慣病の予防】簡単にできる予防方法
「生活習慣の改善が大切なのは分かったけれど、結局何をすればいいの?」
「生活習慣病予防ってなんだか難しそう……」と急に言われても、どうしていいのか迷ってしまいますよね?
生活習慣を根底から変えるのは、かなり難易度が高いと言えます。
そこで、身近なところから始められる生活習慣病予防の方法を調べてみました。
【生活習慣病の予防】運動習慣
- ウォーキング
- ストレッチ
身体を動かすことは健康には欠かせません。
しかし、大人になってからなかなか身体を動かす機会ってありませんよね。
そこで、日常生活に無理なく取り入れられるウォーキングや、家の中でできるストレッチがオススメです。
普段自転車で通っていたところを、散歩がてら歩いてみる。
普段エスカレーターで上っていたところを、あえて階段を使ってみる。
ちょっとした工夫で構いません。
身近なルーティーンの中で、少しだけ工夫してみましょう。
無理のない範囲で日常生活の運動量を増やして、身体の活動力を高めることが大切です。
【生活習慣病の予防】食習慣
- 腹八分目の食事を心がける
- 炭水化物・塩分・糖分を控えめにする
「お腹が空くとついついお腹いっぱいまで食べたくなる……」そんな人はいませんか?
暴飲暴食を控えることは、健康状態を維持するためにとても重要です。
しかし、急に食事の内容や食事の回数などを変えることは難しいでしょう。
そこでオススメする食習慣改善方法は「腹八分目の食事を心がけること」です。
腹八分目を心がけて食事をすることで、無意識の暴飲暴食を防ぐ効果があります。
また、「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧症」の原因になる炭水化物、塩分、糖分を控えめに摂ることも大切です。
本来であれば「一汁三菜」の食事が一番良いと言われていますが、多忙な生活を送っていたり一人暮らしをしていると難しい場合も多いですよね。
普段の食事変更が難しい場合は、その中で「炭水化物」「塩分」「糖分」を摂る量を控えめにすることを意識してみましょう。
【生活習慣病の予防】喫煙習慣
ご存知の方も多いかもしれませんが、タバコは身体に「百害あって一利なし」です。
「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」と身体に悪い成分でできている嗜好品です。
また常習性が高く、辞めるのが難しいことも問題視されています。
- 害が少ない加熱式電子タバコを導入してみる
- 禁煙外来に通う
近年ではタールの発生を抑える「加熱式電子タバコ」や煙を吸ってニコチンへの欲求を抑える「VAPE」と呼ばれる喫煙具があるのを知っていますか?
全く無害ではありませんが、従来の火をつけるタイプのタバコよりは身体に悪い成分が少ないと言われています。
急に辞めるのに抵抗がある方は、少しずつそちらに移行してみるのも良いでしょう。
また、病院でも禁煙を治療として行う「禁煙外来」が増えてきています。
その為、自分の意志だけで禁煙することが難しい方は医師の指示の元に禁煙するのもおススメです。
【生活習慣病の予防】飲酒習慣
現代社会で飲酒を全くしないで生活することは難しいと言えます。
付き合いでお酒を飲む機会があることも多いのではないでしょうか?
もしくは毎日のストレスをお酒を飲むことで発散していたり、切り替えたりしている人もいるかもしれません。
しかし、大酒を飲むことは様々な疾病を誘発する原因であることも否定できない事実です。
そこで、毎日お酒を飲む方は、1日20g (日本酒に換算すると一合程度)を目安に楽しむのがオススメです。
このように身近で少し意識すると変えられる生活習慣はたくさんあります。
生活習慣病予防とは新しい生活を継続して、習慣化しましょう。
自分が取り組みやすい方法で、身近なところから生活習慣病予防を始めてみましょう。
そして無理なく継続することが大切です。
新しい生活習慣病?メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームという言葉を知っていますか?
テレビ放送や健康診断などで、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
メタボリックシンドロームとは肥満が原因で、生活習慣病が複数重なることを言います。
「メタボリックシンドロームって病気じゃないんでしょう?」そう思う方もいるかもしれませんね。
しかし、このメタボリックシンドロームは、とても恐ろしい生活習慣病を引き起こす原因だということを忘れてはいけません。
例えば「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧」のそれぞれの症状が軽くても、2つ以上重なると動脈硬化のリスクは飛躍的に上がります。
そして近年、この状況になる大きな原因が肥満だということが分かってきました。
そのため、最近ではメタボリックシンドロームも予防すべき生活習慣病の1つとして数えられています。
【生活習慣病の予防】ストレスをためない秘訣
元気に健康で長生きすることは、誰しもが望む未来ですよね。
そのためには生活習慣病の予防がとても重要です。
しかし、一方で生活をする上でストレスと無縁でいることはできません。
そして、そのストレスこそが健康とは言えない生活習慣が身に付いたきっかけということも多い現状です。
生活習慣病予防にはストレスケアが必要不可欠ということです。
生活習慣の改善を途中でやめてしまう人はほとんどの場合、精神面でのストレスが起因となっています。
ストレスケアを上手にできなければ、継続して生活習慣病予防できません。
そこで、生活習慣病予防を成功に導くオススメのストレスケア方法を2つご紹介します。
【生活習慣病の予防】睡眠を十分に取る
ストレスケアの最大の方法は、休養をしっかりと取ることです。
一般的には人間の最適睡眠時間は、6~8時間と言われています。
しかし、日常生活の中で6~8時間の睡眠をとれている人は多くはありません。
出来る限り、しっかりと睡眠時間を確保できるように心がけましょう。
ただし、睡眠時間は人によって必要な時間が違うので自分に合った睡眠時間を見つけることが大切です。
休養は睡眠だけではありません。
しっかりと休養を取るということは、仕事や学業の合間の「休憩」や「休日」、また夏季休暇や年末年始などの「休暇」のことです。
これらでしっかりと休み、リフレッシュすることも心身とともにストレスを溜めない秘訣です。
質のいい睡眠をたっぷりと取り、休める時はしっかりと休んでリフレッシュすることを心がけましょう。
【生活習慣病の予防】工夫や創造をする趣味を持つ
次に、多くの人や物に触れ、創造的な生活を送ること。
「何歳になっても社会に貢献できる」
生活に張りが出るきっかけや、気持ちを持っていると、心身とともに若さを保つことができます。
そして若さが保たれているということは、ストレス耐性が衰えづらいとも言えるかもしれません。
何かを工夫したり何かを作ったりするような趣味を持つことがオススメです。
たとえば工夫する趣味ですと「将棋」や「囲碁」はよく耳にする趣味と言えるでしょう。
勝負に勝つためには「どのように攻めるか」「どのように守るか」などの戦略的な工夫が必要です。
さらに、もし地域の将棋サークルや囲碁サークルなどのコミュニティに所属した場合、多くの人と会話をする機会ができることになります。
そして、それこそが若さを保つ良い刺激を得るきっかけになるでしょう。
一方、創造する趣味の場合は「絵画」や「裁縫」などが当てはまります。
0から自分だけのオリジナリティのある物を創造することは、頭の柔軟体操です。
「でもやったことないし、この年から絵を描くのは無理」
「裁縫は苦手だし、作れる気がしない……」そう思ってしり込みする方もいるかもしれません。
しかし、趣味をする上で一番大切なことは「楽しむこと」です。
その為、気軽な気持ちで「絵画教室」に通ってみたり「裁縫教室」に通ってみたりするのも良いでしょう。
上手にストレスケアをしつつ、生活習慣病の原因となるストレスをかわしましょう。
それが元気で健康な未来を手に入れる近道です。
生活習慣病の予防は医師に相談した方がいいの?
ここまで身近にできる生活習慣病予防についてご紹介してきました。
もしかするとこの記事を読んでいる人の中には「持病」を持っている方もいるかもしれません。
持病がある人が生活習慣を改善する時に、気を付けなければならないことはあるのでしょうか?
答えは「あります」。
たとえば「心不全」と診断された人の場合は、水分と塩分を制限して安静にしていることが重要です。
生活習慣病予防だと思って、医師に相談せずに「ウォーキングをしたとしたら…」恐ろしい結果が待っているかもしれません。
「元気に健康で長生きしたい」そう思って始めたことが、最悪の事態を引き起こしたら本末転倒ですよね。
持病を抱えている人が生活習慣病予防に取り組む時は、必ず主治医に相談してからにしましょう。
生活習慣病についてわからないこと医師に相談
今回は、生活習慣病にあてはまる病気や、簡単に生活習慣病を予防する方法についてご紹介しました。
生活習慣の改善は難しいイメージがあるかもしれませんが、元気で健康な未来へ向けて欠かすことのできない課題です。
- 生活習慣病とは「健康とは言えない生活習慣」が原因で起こる病気の総称である
- 日本の三大死因の病気をはじめ、様々な病気が生活習慣病に含まれる
- 生活習慣病予防には「運動習慣」「食習慣」「喫煙習慣」「飲酒習慣」の改善が必要である
- メタボリックシンドロームとは肥満のことで、生活習慣病の1つである
- 生活習慣病予防にはストレスケアも大切
- 持病がある人は、必ず主治医に相談してから生活習慣を改善する必要がある
最初から無理をすると続かないので、身近で無理のないことから始めてみてくださいね。
身近なところから生活習慣病を予防して、元気で健康で長生きする未来を手に入れましょう。