頭皮がかゆいのは怖い疾病?頭皮ががかゆい時に自分でできる対処方法
ちゃんと頭を洗っているのに「頭がかゆい…」ケアしているのに「フケが出る…」と悩んでいませんか?
頭皮は自分では見られないので、人にも相談しにくい悩みですよね?
頭がかゆい状態を放っておくと「抜毛」「薄毛」につながることもある危険な状態です。
そこで今回は、頭皮トラブルや、頭がかゆい時の正しい対処方法についてご紹介します。
頭皮にも髪にもいい快適な生活を送りましょう。
この記事の目次
頭皮がかゆい!頭皮トラブルの症状とは?
しっかりと洗っているにもかかわらず頭がかゆい原因は、主に炎症を始めとした頭皮トラブルです。
頭皮トラブルには「かゆい」「フケが出る」「湿疹」「赤み」「乾燥」「チクチク痛む」など様々な種類があります。
皮膚がかゆい時、顔や手足など一目で分かるところは対応しますよね。
しかし、一見分からない頭皮は放置していませんか?
頭皮トラブルは放置していると薄毛や、抜毛の原因になることもあります。
中には医師に相談する必要がある感染症の可能性もあります。
「え、禿げるかもしれないの?」「病院に行かないといけないくらい怖い症状なの?」と驚いた方もいるかもしれません。
頭がかゆいと感じた時は、後回しにせずに頭皮の状態をチェックしましょう。
そして、原因に合わせた適切な頭皮ケアすることが大切です。
【頭皮がかゆい原因】頭皮がかゆい原因を知ろう!
頭皮トラブルの原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
【頭皮がかゆい原因】自分で対処できるもの
【原因】汗・汚れ
帽子をかぶっていたり、洗髪不足などが原因で汚れがたまり刺激が発生する。
それにより頭皮に炎症が起こり、かゆみを感じる。
【原因】紫外
頭皮に紫外線を浴びることにより皮脂が酸化し「皮脂酸化物」が発生する。
これが地肌に影響して炎症が起こり、かゆみを感じる。
【原因】シャンプー
洗髪の時に量を使いすぎて頭皮が乾燥したり、洗い残しで刺激が発生する。
それにより頭皮に炎症が起こり、かゆみを感じる。
【原因】皮脂
皮脂分泌が多く皮脂自体による刺激が発生する。
それにより頭皮に炎症が起こり、かゆみを感じる。
【原因】乾燥
頭皮が乾燥することにより、バリア機能が低下する。
刺激に弱くなったことにより、かゆみを感じる。
【原因】ストレス
ストレスを感じることにより、皮脂のバランスが崩れ皮脂分泌が活発化する。
頭皮を刺激し、かゆみを感じる。
【頭皮がかゆい原因】医師への相談が必要なもの
【原因】脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)
皮脂分泌が盛んな場所に起こりやすい疾病です。
カビなどの真菌の増殖が引き金になることが多い。
皮脂の代謝物が炎症を起こし、かゆみや湿疹を起こす原因になる。
【原因】乾癬(かんせん)
皮膚の表面の角質に炎症が起こる。
皮膚の生まれ変わりが早くなり鱗屑(りんせつ)と言われる白いフケになる。
人には移りませんが、フケが落ちる原因となる。
【原因】アタマジラミ
「シラミ」という昆虫が頭に寄生して住み着くことで、激しいかゆみを感じる。
90年代から主に子どもたちの間で流行しました。
清潔にしていても、寝具、衣類、帽子、タオルの共有などで感染します。
そのため、感染症としての対応が必要となる。
【頭皮がかゆい】頭皮トラブルを自分で対処する方法
もし「頭がかゆい」と感じたら、まず何すればいいのでしょうか?
とりあえずすぐに病院に行くこともできますが、身近なところから自分にできる対応策もあります。
症状が急を要するほど酷くない場合は、まずセルフケアするのもいいでしょう。
そこで、まず日常生活の中でできる対処方法を紹介します。
【頭皮がかゆい】医薬品で炎症を治療する
かゆみを感じるということは、炎症などのトラブルが起きている証拠です。
頭皮専用の医薬品でしっかりとケアしましょう。
今はスプレータイプのものやピンポイントで直接塗れるタイプ、ロールオンタイプなど、さまざまなものが市販されています。
その為、使用感や効能など自分の好みに合ったものを選ぶのがおすすめです。
また、かゆみをすぐにおさえたい時は「かゆみ止め成分配合のもの」や「清涼感を感じる成分配合のもの」を使うといいでしょう。
【頭皮がかゆい】薬用シャンプー剤を使う
シャンプー剤を見直しましょう。
「カビやダニの過剰な増殖を抑える」「皮脂を適度に取り除いて頭皮環境を整える」「抗ヒスタミン成分が入っていてかゆみを抑える」
など、症状に合わせたさまざまな薬用シャンプー剤があります。
その為、自分の症状に合った薬用シャンプー剤を選ぶことが重要です。
特に乾燥で頭皮がかゆい場合やフケに悩んでいる人には「乾燥する人向け」の薬用シャンプーがおすすめです。
また、頭がかゆいと洗髪時に爪でかきたくなりますよね。
「なんか頭がかゆい…」そう思って爪でかいてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、爪で強く頭皮をかく行為は、皮膚のバリアが壊れるため更に症状が悪化する原因です。
シャンプーする時は爪でかかないようにし、症状に合った薬用成分のあるものを使用して正しい洗髪ケアしましょう。
【正しい洗髪ケアの方法】脂性
洗髪が足りていない可能性がある為、洗髪の頻度を増やしたり洗浄力の強いシャンプー剤を使う。
また、洗い終わったらすすぎ残しがないように、しっかりとすすぐ。
【正しい洗髪ケアの方法】乾燥
洗髪のしすぎに注意し、洗髪間隔を空けたり弱めの洗浄力のシャンプー剤を使う。
体質的に乾燥肌の人は、毎回シャンプー剤を使うのではなシャワーで洗い流すだけの日を設定する。
また、ドライヤーの熱は頭皮も髪も傷める為、しっかりとタオルドライして短時間ですむようにしましょう。
頭【頭皮がかゆい】頭皮マッサージする
適度に頭皮の血行をよくし、頭皮環境を整えるために頭皮マッサージするのも効果的です。
洗髪前や寝る前に、頭皮マッサージ用のフケやかゆみを抑える成分の入ったローションなどをつけると、より効果を感じられます。
また、マッサージする時は爪を立てずにゆっくりと行うように気を付けましょう。
- 指の腹で頭の地肌全体を優しく抑える
- 生え際から頭頂部にかけて指圧する
- 指先で頭皮を軽くつまむようにしてほぐす
- 頭を抱えるように両手でつつみ、円を描くように揉む
【頭皮がかゆい】ストレスをためない
ストレスが溜まると皮脂の分泌が盛んになります。
その為、ストレスも頭がかゆいと感じる原因の1つです。
常日頃から十分な睡眠や休息を取ることを心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
【頭皮がかゆい】かゆい所が禿げる?本当に怖いかゆみ原因
頭皮のかゆみを放置していると、抜毛に繋がることがあります。
それは頭皮に起きた炎症が、地肌や毛根にダメージを与えるためです。
その結果、カビやダニの増殖だけではなく頭皮に発生する水虫などに繋がります。
「水虫って足にできるんじゃないの?」そんな疑問を持った方もいるでしょう。
しかし、水虫菌にはたくさんの種類があり中には頭にできる水虫もあります。
- 柔道・レスリングなどの格闘技を介して海外から入ってきた「トンズラスキン」
- 主に犬や猫がかかるが人にも感染する「ミクロスポルム・カニス」
そして、それらが頭皮にできると、抜毛が起きやすくなります。
またその他にも、冬に皮膚が乾燥しやすくなると増える乾燥性皮膚炎。
乾燥性皮膚炎も頭皮に起きるとかゆみやフケを生じて頭皮環境を悪化させ、脱毛を引き起こします。
アレルギー反応によって皮膚に発疹やかゆみを引き起こすアトピー性皮膚炎も、症状が頭皮に現れれば抜毛の原因となるでしょう。
ストレスや生活環境の変化が原因の円形脱毛症も、髪が抜ける前にかゆみを感じることがあると言います。
このように頭がかゆいと感じているまま放置していると、大切な髪の毛が抜ける原因になるかもしれません。
「最近なんだか頭がかゆい…」そう思った時は、まずすばやくセルフ対処法を実践することが大切です。
【頭皮がかゆい】病院に行った方がいい?症状と見分け方
頭皮のかゆみにはまず、セルフ対処法を実践することが大切と紹介しました。
しかし、中にはセルフ対処法だけではなく医師に相談する必要があります。
主に「カビ・ダニ」「カビ・ダニが原因となった脂漏性湿疹」「アタマジラミ」「乾癬」などです。
これらは感染症であったり慢性的な皮膚炎が原因であったりする為、病院での早期治療が必要となります。
「セルフ対処法で済む頭のかゆみ」と「病院にいかなければならない頭のかゆみ」見分けるのは難しいと思うかもしれません。
そこで主に医師に相談が必要な疾病について、見分け方をご紹介します。
また、疾病の特徴に当てはまらなくても症状が重い場合は迷わず病院を受診したほうがいいでしょう。
もし病院に行く場合は頭皮に関することなので「皮膚科」を受診するのが一般的です。
【頭皮がかゆい】カビ・ダニ/脂漏性湿疹
- 乾燥した、もしくは脂っぽいフケがでる
- 頭がかゆい状態が長く続く
- 地肌が赤くなる
薬用のシャンプー剤を使っても症状が続く場合、脂漏性湿疹の可能性があります。
症状が重くなる前に、病院を受診しましょう。
酷くなると頭皮にうろこ状の厚い湿疹ができ、はがれ落ちてくることがあります。
【頭皮がかゆい】アタマジラミ
- 頭がかゆい
- 髪の毛の根元にフケのようなものがあるが、全然落ちてこない
このような場合はアタマジラミの可能性があります。
感染症の際に必要な連絡を済ませ、すぐに病院を受診しましょう。
流行拡大を防ぐための注意喚起も必要です。
また、早期であれば市販のアタマジラミ用の薬で完治することもあります。
しかし、完治したかどうか判断してもらうためにも、医師に診断してもらうことが必要です。
【頭皮がかゆい】乾癬
- 頭皮にはっきりとした紅斑がある
- 頭が猛烈にかゆい
- カサカサしたかさぶたのようなものが頭皮にできて、はがれ落ちる
このような症状が見られる場合は、乾癬の可能性があります。
乾癬は人に移る可能性はありませんが、慢性の皮膚病です。
所説ありますが、免疫の以上によって起きると考えられていて再発を繰り返すので早めに病院を受診しましょう。
食べすぎや生活習慣の乱れも頭がかゆい原因に?
不規則な食生活はフケやかゆみ増加の原因の1つです。
特に気を付けたほうがいいのが「食べすぎ」「飲みすぎ」と言えます。
高カロリーなものを摂取すると肥満に繋がったり、ニキビができたりしますよね。
それと同じで、高カロリーを摂取していると皮脂の分泌が促進されます。
中でも皮脂の分泌を促す効果のある「脂質」「糖質」「ナッツ類」などには要注意です。
脂性フケで悩んでいる人は、高カロリーな食事は避けた方がいいでしょう。
頭皮のがかゆみが治らないなら病院に受診しよう!
そこで今回は、頭皮トラブルや、頭がかゆい時の正しい対処方法についてご紹介しました。
普段あまり意識していない頭皮のかゆみですが、セルフ対処法しながら医師に相談する必要があるかどうかを見極めることが大切です。
- 頭皮のトラブルには主に「ふけ・かゆみ・湿疹・乾燥・赤み」などがある
- 頭がかゆい原因は「汗・汚れ」「紫外線」「シャンプー」「皮脂」「乾燥」「ストレス」「脂漏性湿疹」「アタマジラミ」「乾癬」
- 頭がかゆい時は最初にセルフ対処法することが大切である
- 頭がかゆいまま放置すると、抜毛や薄毛の原因になる
- 「脂漏性湿疹」「アタマジラミ」「乾癬」は病院の受診が必要である
- 食べすぎや生活習慣の乱れも頭がかゆい原因になる
頭皮のセルフケアを日頃から心がけ、生活習慣を整えて「頭がかゆい」「フケがでる」などの悩みがない、快適な生活を手に入れましょう。