【頭皮が臭い人の対処方法】頭皮が臭い原因は洗い方や手入れ方法です!
毎日シャンプーしているのに「どうして頭皮が臭いの?」と悩んでいる方は、男性だけではなく女性にも多い問題です。
加齢臭の可能性もありますが、実は毎日のシャンプーやお手入れ方法が間違っている場合があります。
頭皮が臭いなと感じたら、頭皮トラブルのサインです。
今回は、頭皮の臭いの原因や、頭皮の臭いを対策する方法についてご紹介します。
この記事の目次
【頭皮が臭い】頭皮が臭いのは雑菌の繁殖が原因
頭皮には、髪を滑らかにしたり頭皮を守る役割の皮脂があり、外からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能の他、肌の蒸発を防ぐ機能があります。
料理に使われる油が酸化すると嫌な臭いが発生しますが、それと同様に皮脂も酸化すると悪臭を放ちます。
頭は、皮脂腺や汗腺が多く、体の中でもっとも臭いが強い部位であり、圧倒的に皮脂腺が多い場所です。
女性より男性のほうが臭くなりやすい理由は、男性は皮脂分泌量が多い傾向にあるためです。
また、若者は皮脂や汗の分泌が盛んで、疲れやストレス、寝不足などの悪条件が加わると、常在菌のバランスが壊れて異常に繁殖し臭いの元が大量発生します。
洗髪後4時間~半日程で頭皮の毛穴に皮脂がたまり、過剰に分泌された皮脂やフケを餌にして雑菌が増殖し、臭いを発生させます。
皮脂の分泌が多いTゾーンの皮脂量より、2倍の量の皮脂が頭皮で分泌されるうえ、汗も雑菌のエサとなりさらに繁殖します。
実は皮脂や汗は無臭ですが、頭皮に繁殖する常在菌が分解する際、発生させるガス(分解臭)が悪臭の元となります。
そのため、頭皮の臭い元となる物質がとても多い場所だとお分かりいただけたでしょうか?
そして、その臭いは身体の部位によってさまざまで、頭は油のような臭い、脇は酸っぱい臭いがします。
皮脂や汗の量、種類に違いがあり部位の環境によって臭いに変化が表れるので、それぞれの臭いに特化したケアが必要です。
しかし、臭いが気になるからと言って朝シャンだけで、夜シャンプーしないのでは意味がありません。
外出先で付着した汚れを付けたままお布団に入り、寝汗をかくことは頭皮にいいでしょうか?
湿気がある環境で、皮脂や汚れが付着したままだと常在菌が繁殖しやすい状態になり、臭いの原因を作りだします
頭皮の臭いのほか、髪の毛は周囲の臭いを吸収してしまうので、焼き肉店や串カツ店でご飯を食べると、その臭いが髪に付着し臭いを発生させます。
頭皮のことを考えると、朝シャンより夜眠る前にシャンプーして、一日の汚れをリセットすることが大切です。
【頭皮が臭い】頭皮の臭いは頭皮トラブルのサイン
毎日シャンプーしているのに頭皮が臭いのは、健康な状態ではなく頭皮トラブルのサインです。
また、頭の臭いは自分では気づきにくいので朝起きた時に枕の臭いを確認したり、頭皮を軽く指でこすり臭いがするかどうかチェックしてみましょう。
私は大丈夫と思っていても、頭の臭いにはなかなか気づけないので、学校や仕事、友達に嫌な臭いで迷惑をかけているかもしれません。
初対面の人が不潔な人であれば、これからお付き合いを続けたいと思わない人もいますので、体臭に気を使うことは大切です。
気になる方はまず頭皮チェックして、におうようであれば対策しましょう。
また、頭皮が臭う場合、脂分を多く含んだ皮脂は水に強く、硬く固形化して頭皮にくっついている場合は洗い流すことが困難です。
頭を洗っているはずなのに臭い場合は、これに当てはまる可能性が高いです。
洗い残しが原因であれば、洗髪方法に問題があります。
正しいケア方法を学び、実践することで悩みのない健康な頭皮を手に入れられます。
【頭皮が臭い】間違ったお手入れ方法や生活習慣が原因
臭いが気になるからと言って、朝晩2回シャンプーしたり、ドライヤーは髪を痛める原因になるから自然乾燥にしていませんか?
普段のお手入れ方法や生活習慣が以下の項目に当てはまる場合は、改善が必要です。
【頭皮が臭い原因】シャンプー方法
髪を十分濡らさず、シャンプーを泡立てずそのまま頭に付けていませんか?
シャンプーが綺麗に洗い流せていないと、頭皮トラブルを引き起こします。
また、頭皮の脂が気になるから朝晩2回シャンプーするのは逆効果で、常在菌がシャンプーで洗い流され、臭いの原因となる細菌が増える可能性があります。
【頭皮が臭い原因】ドライヤー方法
度重なるカラーリングやパーマで髪の毛が痛んでいるから、ドライヤーは使わず自然乾燥で乾かしている方、湿った頭皮は菌の温床になり、頭皮の臭いの元となります。
そして、臭いだけではなく薄毛の原因にもなります。
熱風は頭皮にダメージを与えますので、熱すぎない程度の風で手早く乾かしましょう。
【頭皮が臭い原因】食習慣
普段から野菜をあまり摂らず、揚げ物やファーストフードなど脂っぽいものを食べれば皮脂の分泌が増え、体臭や皮脂臭となり嫌な臭いを体から発します。
食生活は肌の新陳代謝に大きく影響し、新陳代謝が行われないと老廃物が溜まり、頭皮が臭う原因になります。
糖分と脂質の摂取を抑えて、食物繊維を含んだ緑黄色野菜や大豆製品、魚介類や海藻類とバランスの良い食生活を心掛けましょう。
【頭皮が臭い原因】睡眠
頭皮や毛髪を健康に保ってくれる、成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。
睡眠不足は、血行不良やストレスの原因となり頭皮の状態が悪化します。
【頭皮が臭い】頭皮が臭い時に疑われる病気
【頭皮が臭い】脂漏性(しろうせい)皮膚炎
20代から30代に多く、皮脂の量は個人差があり、ホルモンの影響を受けます。
マラセチア菌というカビの1種が皮脂をエサにして増殖し、皮脂を分解することで炎症を起こし、同時にフケやかゆみ、境界がはっきりした赤みが表れます。
皮脂の分泌が多い場所は、頭皮や顔面、脇などで、脂漏性部位とも呼ばれ、脂漏性皮膚炎は体質や生活習慣など、さまざまな要因で発症します。
【頭皮が臭い】膿痂(のうか)湿疹
最初は軽い炎症でかゆみが出始め、かゆいからと言って頭を強くひっかき、爪で皮膚を傷つけてしまうと傷口から殺菌が入り感染します。
フケが分厚くなるのが特徴で、病院で処方してもらったお薬で治ります。
【頭皮が臭い】アトピー性皮膚炎
生まれつき皮膚のバリア機能が弱く、乾燥からかゆみや湿疹を引き起こしやすい体質の方は、頭皮も同じようにかゆみと、乾燥からくるフケが出ます。
【頭皮が臭い】癜風(でんぷう)
すぐに頭皮を乾かさないでそのままにしておくと、雑菌が繁殖しフケの原因となる癜風菌(でんぷうきん)というカビが増え、フケと頭皮の臭いを発生させます。
温かくジメジメとした高温多湿が続き、そこに多汗により雑菌が繁殖して嫌な臭いを発します。
20代~40代の青少年に多く自覚症状はあまりありませんが、軽度のかゆみを感じるぐらいです。
【頭皮が臭い】粉瘤(ふんりゅう)、皮膚腫瘍
粉瘤は垢(あか)など老廃物が皮膚内部に溜まり、袋のような構造内に「できもの」ができる状態です。
中に溜まった老廃物は時間の経過とともに臭う場合があります。
また、頭皮に「がん」などでできものができた場合、がん性皮膚潰瘍というただれを起こし、強い匂いを発することもあります。
臭いが出始めてから、清潔にしても改善されない場合やかゆみ、ふけなどの症状も表れたら皮膚科で一度受診してください。
【頭皮が臭い】効果的な頭皮のお手入れ方法
ここでは、頭皮が臭う人に効果的な頭皮のお手入れ方法を紹介します。
【頭皮が臭い】正しいシャンプーのお手入れ方法
【ブラッシング】
洗髪前にブラシで髪の毛をとかし、絡まった髪をほぐしながら頭皮と髪の汚れやホコリを浮き上がらせます。
毛髪についたゴミも取り除けて、頭皮のマッサージで血行促進の効果もあります。
【予洗い】
シャンプー前に38℃ぐらいのぬるま湯で、髪と頭皮についた汚れをしっかり落とします。
温度が高いと頭皮の感想をまねき、低すぎると皮脂の汚れや、ワックスなどの整髪剤が落ちません。
また、耳の上や額など髪の生え際や後頭部は流しにくく、洗い残しが目立つ場所ですので念入りに洗いましょう。
【シャンプー】
シャンプーはまず手で泡立ててから、数か所に分けて髪につけ洗います。
その時、爪を立てないで指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。
整髪剤を付けている場合は、シャンプーを2回することがおすすめです。
男性向けのクレンジングシャンプーを女性が使用するのは、洗浄力が強くなりトラブルの原因になります。
女性より皮脂分泌が多い男性用であり、余分な皮脂や潤いを取り除きうるおいのバリアが作られにくい状態になります。
【すすぎ】
頭皮にシャンプーが残ると、雑菌の繁殖原因となり、臭いトラブルの原因になるので泡を洗い流します。
コンディショナーは洗い流す際、全て流すと効果が落ちてしまうと思われがちですが、成分は髪に浸透されていますのでしっかり洗い流しても問題ありません。
残ったシャンプーやコンディショナーは、毛穴に詰まって皮脂トラブルになりますので綺麗に洗い流しましょう。
【頭皮が臭い】髪の正しい乾かし方
タオルでふき取る際は、表面だけでなく頭皮の水分を取るように髪の毛の内側にタオルを入れてふき取ります。
頭皮を強くこすりながらのタオルドライは、髪と頭皮を痛めるので注意が必要です。
タオルである程度水分を吸い取ったら、暑すぎない温度で頭皮を乾かすようにドライヤーをかけます。
髪の毛の中は乾きにくいので、分け目を変えてまんべんなく風が行き渡るようにしますが、長時間熱風を浴びると乾燥しますので、場所をこまめに変えながらドライヤーで乾かします。
できるだけ、洗髪後すぐのタイミングで乾かし、頭皮が濡れた状態を長引かせないようにしましょう。
また、ドライヤーの熱風で髪が痛み枝毛になると、さらに臭いを吸収しやすくなり、生乾きの状態でも臭いを吸い込みやすくなります。
【頭皮が臭い】頭皮の臭いが取れない時の対処方法
フケやかゆみ、湿疹が気になる時は頭皮ケア用シャンプーのスカルプケアシャンプーが効果的です。
頭皮にやさしい洗浄成分配合で、皮脂を取りすぎないスカルプケアシャンプーは、さまざまな種類が発売されていますので自分のコンディションに合わせて選びましょう。
その他、毛穴の奥に詰まった皮脂や汚れをしっかり落とすためには、クレンジングシャンプーがおすすめですが、使いすぎは頭皮にダメージを与えますので、週1~2回を目安に使用します。
梅雨の季節などジメジメと蒸し暑い時には、冷感成分配合の頭皮美容液が最適です。
臭いが気になる場合は、頭皮用のデオドラントスプレーもあります。
それでも気になる場合は、水がいらないシャンプーのドライシャンプーを使うのも一つの手です。
ほとんどがスプレータイプで、仕事中でもトイレでシュッと吹きかけるだけで頭皮のベタつきや臭いに効果的ですので携帯していると便利な商品です。
クールタイプもあるので、ベタツキの他に蒸れが気になる場合には冷却効果で爽快感を得られ、リフレッシュにも最適です。
また、お手製消臭剤を作る場合は、ドラッグストアにも売っているミョウバン20g程度を1Lの水に一晩かけて溶かし、スプレー容器に小分けすれば持ち歩き可能です。
その他では、ヘッドスパで頭皮クレンジングと、マッサージによる頭皮の筋肉をほぐしてリンパの流れや血行を改善することもおすすめです。
毛根奥深くまで詰まった皮脂や汚れを奥深くから洗い流し、頭皮を健康な状態に導くだけでなく、日ごろのストレスを発散できる癒し効果も期待できます。
まとめ
今回は、頭皮の臭いの原因や、頭皮の臭いを対策する方法についてご紹介しました。
頭皮の臭いは、男性に多いと思う方は多いですが、間違ったお手入れ法では女性でも若者でも関係ありません。
臭いは周囲の人を不快にさせてしまうことも多いので、早めに対策する必要があります。
正しいお手入れ法と、バランスの取れた食事、そして睡眠も大切です。
そして、正しいお手入れ方法と正しい生活に変えても改善されない場合は、病気の可能性もありますので放置せず対処してください。
- 頭皮が臭いのは、皮脂の分泌が多くなり頭皮の常在菌が繁殖したため
- 頭皮の臭いを確認し、臭うようであれば頭皮トラブルの可能性がある
- 頭皮の臭いは間違えたお手入れ方法や生活習慣の乱れから
- 清潔に保っても、頭皮が臭うときに疑われる病気
- 正しいお手入れ方法や生活習慣改善
- 対処方法しても頭皮の臭いが取れない時に試して欲しいこと
男性もくさい臭いは気になりますが、女性は特に敏感です。
敏感だからこそ気を付けたい頭皮の臭い、自分でチェックしたことありますか?
臭いは自分ではなかなか気づかず、周囲も助言しにくいものです。
一度セルフチェックして、気になる臭いがありましたら対処方法をお試しください。