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鎮痛剤の正しい選び方と鎮痛剤の正しい服用方法

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鎮痛剤の正しい選び方と鎮痛剤の正しい服用方法
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

痛み止めの薬である鎮痛剤は、どれも同じようなものだと思っていませんか?

鎮痛剤は効果の大きさや成分により分類され、服用の仕方では大きな危険をともなう副作用のある薬です。

この記事を読むことで、最善の効果が期待できる鎮痛剤の選び方と正しい使い方が分かります。最後までお見逃しないようにご覧ください。

鎮痛剤は解熱作用もある強い薬だと知っておこう

鎮痛剤は解熱作用もある強い薬だと知っておこう

鎮痛剤は人間が最も苦手とする「痛み」をやわらげてくれる使い勝手の良い薬です。

しかし鎮痛剤は痛みの原因を根本から治療するものではありません。

一時は痛みを避けられても根本の痛みの原因を治さなければ、ふたたび痛みが発生します。
また痛みが発生する部位は炎症を起こしている場合が多く、熱をともなうことが多いものです。

そこで鎮痛剤には解熱効果のあるものが多く、熱を下げて痛みも和らげることから解熱鎮痛剤とも呼ばれる薬です

熱が上がるのは、身体が細菌や病気とたたかっている証拠です。
薬で熱を下げて痛みをやわらげるということは、身体が自然治癒しようとするのをジャマしてしまうことです。
加えて痛みが続くことで薬を飲む回数が増えていき、薬も量を増やさないと効き目が感じられなくなっていきます。

副作用もある解熱鎮痛剤を量も回数も増やして飲み続けることは、痛みはやわらいでも身体を痛めつけていることを知っておかなければいけません。

また痛みが発生するということは、身体に不具合を伝えていると理解しておくべきです。
痛みをやわらげて不具合を見ないようにすることは、身体の不調を悪化させることです。
そして痛みが強く頻繁に痛みが続くようであれば、間違いなく身体の不調はどんどんと悪く進行していることを自覚しなければいけません。

鎮痛剤は強い薬なので危険だといわれますが、痛みを薬で消して何もなかったように生活することの方が危険であることを覚えておきましょう。
根本の痛みの原因をつきとめて、身体の不調部位を治癒することが第一です。

鎮痛剤を分類する2つの用語を知っておこう

鎮痛剤を分類する2つの用語を知っておこう

鎮痛剤を識別するときに良く使われる用語に「ステロイド」と「ピリン」という2つの言葉があります。

「非ステロイド抗炎症薬」とか、「ピリン系」および「非ピリン系」という言葉で分類がされ、市販の鎮痛薬にも表示があります。
それらの用語について詳しく分かりやすくご説明いたします。

「ステロイド抗炎症剤・SAIDs」と「非ステロイド抗炎症剤・NSAIDs」

ステロイドとは「副腎皮質ホルモン」のことです。

名前のとおり、腎臓の上部の小さな臓器「副腎」から生成されるホルモンで、人間の免疫機能に作用する物質です。

「SAIDs」の「S」はステロイドを意味しており、・「NSAIDs」の「N」は「non・~ではない」という否定の言葉で、つまり「ステロイドではない」という意味の言葉の略称です。では2つの薬剤についてご説明いたします。

ステロイド抗炎症剤・SAIDs

アトピーやリウマチは、自分の中にある病気から身を守るはずの免疫機能が過剰に働いたりすることで身体に異変をおこす病気です。

そこで免疫機能の暴走を抑えるものが「ステロイド」です。

通常は体内で生成されて安定した免疫機能が働くのですが、免疫機能が過剰に働いて異常をおこす場合には、人工的に作られた「ステロイド=副腎皮質ホルモン」を投与して、アトピーのかゆみやリウマチの痛みを抑えてくれる薬剤です。

リウマチなどの免疫不全による痛みにのみ、「ステロイド抗炎症剤・SAIDs」が使われています。

非ステロイド抗炎症剤・NSAIDs

ステロイドを含む抗炎症剤を「SAIDs」と表記し、ステロイドを含まない抗炎症剤を「NSAIDs」と表記します。

鎮痛剤の多くは「非ステロイド抗炎症剤・NSAIDs」です。

ステロイドは自分の身を守る大事な免疫機能に作用するため危険な薬剤と恐れられ、現在主流となっている鎮痛剤は「非ステロイド抗炎症剤・NSAIDs」の方です。

ステロイドではなく抗炎症作用のない鎮痛剤

鎮痛薬の分類で最も混乱するのが、この分野の薬です。

上記のものは「抗炎症作用」のある薬ですが、この代3の鎮痛剤は「非ステロイド」でありながら抗炎症作用が低いため、「SAIDs」や「NSAIDs」の2つとは別の鎮痛剤とされています。

ステロイドか非ステロイドかということなら完全に2つに分けられますが、「抗炎症剤」という言葉がつくことで、3つ目に分類されてしまい、この鎮痛剤を分かりづらくしています。

しかしステロイドではなく抗炎症作用のない鎮痛薬は副作用が最も少ないため、幼児や妊婦さんにも使用できる便利な鎮痛剤です。

そのかわりに鎮痛効果が弱いという側面もあります。

鎮痛効果のある成分は「アセトアミフェン」が有名で、この成分を含む商品「カロナール」は幼い子供さんにも安心して使える解熱鎮痛薬として重宝されています。

ピリン系鎮痛剤と非ピリン系鎮痛剤

鎮痛剤は「ピリン系」と「非ピリン系」の2つにも分類できます。

ここで注意したいのは「ピリン」という名前が付いたからと言って「ピリン系」だと決めつけないことです。

ピリンという名前の成分は多くあり、良く聞くものに「アスピリン」がありますが、これはピリン系ではなく非ピリン系です。

これだけは覚えておいた方が良いでしょう。

では2つの種類を簡単にご説明いたします。

ピリン系鎮痛剤

ピリン系の薬剤とは「ピラゾロン骨格を持つ薬剤」と定義されていますが、はたして何のことか良くわかりません。

化学的な専門用語などを覚えてもむずかしいだけなので1つの言葉だけ覚えましょう。

「イソプロピルアンチピリン」という成分です。

日本で使われている鎮痛剤で、ピリン系に属するものはこの「イソプロピルアンチピリン」か「スルピリン」を使ったものです。

「スルピリン」はほとんど日本で使われることはないので、この「イソプロピルアンチピリン」という名前だけ覚えるか書きとめておけば充分です。

市販の鎮痛剤を購入する際には、成分の中に「イソプロピルアンチピリン」の名前があったら、ピリン系の鎮痛剤だと分かります。

なお病院で処方される薬にはピリン系のものはほとんど無いので心配することもありません。

念のため病院の薬局で聞いてみても良いでしょう。

最近では「非ピリン系」という言葉を良く耳にするようになりました。

それはピリン系の鎮痛剤には独特の副作用があるため、ピリン系の薬を危険視するようになったからです。

ピリン系の薬を飲むとアレルギー反応を起こし、皮膚にブツブツとした発疹がでることが多くあります。

そこで現在では市販されている鎮痛剤の大半は、アレルギーが出ない「非ピリン系」です。

しかし少なくはなりましたが「ピリン系」の鎮痛剤も販売されていますので、購入の際には成分を確かめるようにしましょう。

ではピリン系の鎮痛剤だけが良くないかというと、そんなことはありません。

非ピリン系の鎮痛剤でもアレルギー反応が出る人もいます。

正しい服用方法ができ、副作用が出てもあわてずに対処できるようであれば問題はないのです。

非ピリン系鎮痛剤

ピリン系の成分には「イソプロピルアンチピリン」という成分が配合されていますので、非ピリン系には「イソプロピルアンチピリン」が配合されていないものだと考えていいでしょう。

(ピリン系には他に「スルピリン」という成分もありますが、日本ではお目にかかることはありません)

非ピリン系の鎮痛剤はアレルギー副作用もなく安心して飲めるというのが宣伝用の言葉です。

ピリン系の鎮痛薬には「イソプロピルアンチピリン」という成分に鎮痛効果があるので、非ピリン系の鎮痛剤には別の成分が含まれています。

「ロキソニン」という薬の名前が有名になりましたが、この薬の成分である「ロキソプロフェン」が非ピリン系の鎮痛効果のある成分です。

他には「アスピリン」や「インドメタシン」「セレコックス」「ジクロフェナクナトリウム」などがあり、これらを成分とした鎮痛剤は「非ステロイド性抗炎症薬」といわれます。

では「非ピリン系」の鎮痛剤は安全で簡単に飲んでいいかというと、そうではありません。

「イソプロピルアンチピリン」を代表とする非ピリン系の薬は非常に強い鎮痛効果があるかわりに、胃や腸などの消化器官に強い負担を与えることが分かっており胃薬などと併用して飲むようにいわれることもあります。

また「ピリン系」も「非ピリン系」も効果に大きな違いはありません。

ピリン系の薬には確かに「ピリン疹」というアレルギー症状があることは事実ですが、鎮痛剤すべてにアレルギー反応がでる人もいます。

ピリン系にも非ピリン系の鎮痛剤にも、それぞれの長所と短所があり、症状に合わせた鎮痛剤を選ぶことが最も大切です。

鎮痛剤は「ステロイド」と「ピリン」という2つの言葉で分類できます。

ただし両方の言葉は全く別の意味を持つため、重複することもあります。

たとえば「非ステロイド抗炎症剤の非ピリン系」の鎮痛剤というように、全く別の区分けとして1つの薬剤を細かく分類できるのです。

症状に合わせた最適な鎮痛剤の選び方・市販薬もご紹介

症状に合わせた最適な鎮痛剤の選び方・市販薬もご紹介

身体の痛みが発生する時には、痛みを感じる場所で炎症をおこして発熱をともなうことがほとんどです。

体内には痛みや炎症および発熱をおこす物質があり、身体のどこかで異変がおきるとその物質が増えて痛みや熱になります。

つまり、痛みや熱をおこす物質が増えることを抑えれば、痛みはやわらいで熱も下がるという理屈です。

その痛みの原因となる物質は体内でつくられるのですが、その物質の生成を抑制するのが鎮痛剤です。

痛みをやわらげる理屈を簡単にご説明しましたが、痛みの種類や患部によって鎮痛剤の選び方も違います。

症状別による鎮痛剤の選び方をご紹介してまいります。

歯の痛みや風邪による頭痛などの鎮痛剤の選び方

歯の痛みや頭痛といっても、痛みの大きさを表現できないので簡単に薬剤を選ぶのは難しいのが事実です。

ただし守っていただきたいのは、必要以上に強い薬は使わない方が良いということです。

強い鎮痛剤は効果も早く強いので楽になるかもしれませんが、その分だけ副作用の心配があることに注意してください。

できるだけ弱い鎮痛剤を使い、効果がないようであれば徐々に強いものに変えていきましょう。
お子様などは大人には弱い鎮痛剤でもかなりの効果が見込めます。

体力がない小さな子供に強い解熱鎮痛剤を投与することはおすすめできません。

副作用により意識障害を起こすこともあるので、安易に大人と同じような選び方はしないようにしましょう。

頭痛や月経痛などの鎮痛剤の選び方

頭痛や月経痛なども同じで、軽度であれば弱いものから使ってみます。
また頭痛の原因が何かによっても効果が得られる鎮痛剤が異なります。

炎症からきているのか、神経系統なのか、疲れやストレスによるものかで、鎮痛剤の選び方は変わります。
しかし自分では原因が分からないと思いますので、1つの鎮痛剤で効果がなければ、別の成分を配合した鎮痛剤を試してみると良いでしょう。

注意して欲しいのは、鎮痛剤を複数あわせて飲むことや、用法に書かれた以上の量を服用することはしないでください。

まずは「カロナール」などの副作用も少なく弱い鎮痛剤で様子をみてみましょう。

それでも効かない場合には、強めの抗炎症内服薬である「ボルタレン」などを飲んでみるのも良いですが、あまり効果があらわれない時には、医師や薬剤師に相談してください。

強い痛みで弱い鎮痛剤では効かない痛みの鎮痛剤の選び方

弱めの鎮痛剤も多少強めの「ボルタレン」などの抗炎症剤の非ピリン系でも効き目がない場合には、ピリン系の鎮痛剤を飲んでみる方法があります。

ピリン系の鎮痛剤は非ピリン系に比べて早く効果があらわれるとともに、大きな効果が期待できるので強い痛みに最適な鎮痛剤です。

ただしピリン系の鎮痛剤には特有のアレルギー副作用がおきることが多いので要注意です。

ピリン系の薬を飲んで、1度でもアレルギー反応がでた人は服用してはいけません。

市販の薬では「イソブルアンチピリン」を成分とした「セデス」や「サリドン」などがあります。

購入の際には薬剤師の説明を聞き、飲む際にも説明書きを良く読んで用法を守って服用してください。

肩こりや筋肉の痛みの鎮痛剤の選び方

筋肉痛には湿布(しっぷ)などの張り薬や塗り薬が多く使われますが、やはり筋肉が炎症を起こして痛みを発していることが多いので、抗炎症鎮痛剤がおすすめです。

ジクロフェナクナトリウムを使った商品である「ボルタレン・EXテープ」や、同じく非ステロイドの抗炎症薬である「フェルビナク」を成分とした「フェイタス」などの張り薬が良いでしょう。

腰痛などの神経系統の痛みの鎮痛剤の選び方

神経痛は軟骨が削れて神経に触れることで痛みが発生します。

この場合にも炎症をおこすことが多いので、抗炎症鎮痛薬が効果を発揮します。

湿布などでは効き目がうすい場合には内服薬で試してみてもよいでしょう。

筋肉痛か神経痛かの判断もしにくいので、湿布をしてみて効果がなければ内服薬に移行してみましょう。

内服薬も非ステロイド抗炎症剤である「ロキソプロフェンナトリウム」を含有した「ロキソニン」や、「イブプロフェン」を含有した「EVE・イヴ」などがおすすめです。

他にもいろんな痛みがあるでしょう。

痛みの種類(鈍痛・チクチクした痛み・強い弱い)や部位に合わせて鎮痛剤を選んでください。
自分で判断できない時には、薬局に常駐している薬剤師さんに聞いてみましょう。

副作用や、注意事項も教えてくれるはずです。

鎮痛剤の恐い副作用

鎮痛剤の恐い副作用

鎮痛剤は一時的に痛みを抑えてくれる便利な薬です。

しかし痛みを抑えて解熱効果もある鎮痛剤には副作用があることを覚えておきましょう。

副作用と聞くと非常に危険な薬と思いがちですが、どんな薬にも効果があれば複作用もあります。

副作用を良く知っておくことで、自分に合った最適な鎮痛剤を選べるのです。

どんな薬にどんな副作用があるのか、詳しく簡単にご説明いたします。

鎮痛剤の副作用①リバウンド

ステロイド剤で多く見られるのが「リバウンド」です。

名前の通りに服用をやめたら前の状態に戻ったり、以前よりも状況が悪化することがあります。

リウマチの痛みを緩和するために飲んでいた鎮痛剤をやめたとたんに痛みが復活して、今まで以上の痛みがおきることがあります。

鎮痛剤をやめるときには、少しずつ量を減らしていくなどの方法をとってください。

途中で具合が悪くなったときには、また服用するなどと状況に合わせてリバンドが起きるのをふせぎましょう。

鎮痛剤の副作用②ピリン疹

ピリン系の鎮痛剤を服用したときにあらわれる副作用が「ピリン疹」です。

私は大丈夫だと思う人も多いでしょうが、多くの人がピリン系の薬にアレルギー反応を起すので注意が必要です。

「ピリン疹」もアレルギー反応の1つであり、発疹や赤い斑点が出たときや、口の中に異変がみられたときは、すぐに服用をやめて医師に相談してください

ピリン系の市販薬は多くはありませんが普通に販売されています。

「エザック」「サリドン」「セデス」「セミドン」「タイムコール」「バイロンハイ」「プレコール」「ホワイトピュア」「ルルアタック」などがあり、同じ商品名でも、セカンドネーム(エザックエースなら、エザックに続く名前のエースのこと)によって成分が異なる商品があるのでチェックしてください。

すでにご説明しましたが「イソプロピルアンチピリン」の名前があれば「ピリン系」の鎮痛剤です。

面倒がらずに説明書きの成分表示を見るようにしましょう。

鎮痛剤の副作用③アスピリン喘息

アスピリン喘息はアスピリンの名前が入っていますが「アスピリン喘息」は、「非シテロイド抗炎症剤・NSAIDs」全ての薬剤におこる副作用です。

アスピリンだけの副作用ではないことを覚えておきましょう。

症状として、咳や「ヒュウヒュウ」といった呼吸が特徴です。

特に子供のときに喘息はなかったけれど、大人になって喘息のような症状になったとき等はうたがってください。

こうした症状があらわれたときは、すぐに医師に相談することをおすすめします。

痛み止めを飲んで、重い病気になってしまっては意味がなくなります。
早めの処置が大切です。

鎮痛剤の副作用④胃腸の荒れ

鎮痛剤は強い薬のため、内臓の胃や腸に負担をかけます。

強い鎮痛剤ほど、胃腸への負荷は大きくなるため、胃薬と一緒に鎮痛剤を飲むこともあります。

ただし自分の判断で胃薬と一緒に飲むことはやめましょう。

薬同士の相性もあるので、医師や薬剤師さんに相談してください。

また胃腸にやさしい鎮痛剤も販売されています。

胃腸の弱い人は、そういった鎮痛剤を選ぶのも1つの方法です。

「イブクイック」などが、その代表です。

鎮痛剤の副作用⑤眠気

副作用とまでは言い切れませんが、鎮痛剤は「眠気」をさそう商品が多くあります。

一時的に痛みを抑えて仕事を頑張ろうとして、運転中に眠くなって事故をおこしては大変です。

そこで「眠くならない鎮痛剤」も販売されています。

ロキソニンS」などは、眠くなる成分を含んでいないため、安心して飲める鎮痛剤です。

ここには主な副作用を書きましたが、他にも個々に副作用があります。

副作用は大なり小なり薬には必ずあるもので、鎮痛剤に限ったものではありません。

だからといって安心していいということではなく、副作用を良く知った上で薬を服用することが大事なのです。

医師から処方される薬にも副作用の説明が書かれていますし、医師からも説明があるでしょう。

市販の薬にも説明書きや注意事項に書きとめてありますので、必ず読んでから鎮痛剤を服用するようにしましょう。

鎮痛剤を服用するときの注意点

鎮痛剤を服用するときの注意点

危険なことを並べると、鎮痛剤は危険な薬なので使わない方が良いという考えになりがちです。

この考え方は間違いで、何度も繰り返しますが全ての薬に危険は潜んでいます。

正しい方法で飲めば効果のある便利な薬となり、使い方を間違えると「毒」にかわることもあるのは全ての薬にいえることです。

では、鎮痛剤を服用する際の注意点をご紹介いたします。

≪鎮痛剤を服用するときの注意点①≫容量と用法を守る

当然のことですが、説明書きにある「容量や用法」を必ず守ってください。

効き目がないからと勝手に量を増やしたり、1日3回とあるのに効き目が切れたからと勝手に判断して回数を増やしたりしてはいけません。

≪鎮痛剤を服用するときの注意点②≫鎮痛剤は長期間の使用は避ける

鎮痛剤は一時的に痛みを和らげるものであり、痛みを根本から治療する薬ではありません。

痛みがないように長期間鎮痛剤を飲み続けてはいけません。

痛みの症状が変わらないときには、痛みの原因を治療しなければいけません。

軽い頭痛や歯痛のように、一時的な痛みなどは鎮痛剤で癒すのは良い方法ですが、継続する痛みは身体の異変を知らせてくれているのですから、不調な場所を特定して根本からの治療をしてください。

鎮痛剤を使っても痛みが続く場合には、医師に相談するようにしましょう。

≪鎮痛剤を服用するときの注意点③≫鎮痛剤と他の薬は一緒に飲まない

風邪薬を2つ飲むだけで昏睡状態におちいることがあります。

鎮痛剤は弱い薬ではないので、他の薬と合せてものことは危険です。

どうしても持病の薬と一緒に飲まなくてはいけないときには、医師や薬剤師の支持をあおいでください。

鎮痛剤は正しく選ぶことで安心して飲める痛み止めの薬となる

鎮痛剤は正しく選ぶことで安心して飲める痛み止めの薬となる

鎮痛剤はとても便利な薬ですが、副作用も多く危険な薬であることも分りました。

しかし総じていうならば、安全な薬というものは存在しません。

危険な要素が少ないか大きいかの差があるだけです。

飲み方さえ間違えずに正しく飲めば激しい痛みを緩和してくれる便利な薬が鎮痛剤です。

正しい用法で飲むことが、安全で効果を十分に発揮してくれる服用の仕方であることを忘れないようにしましょう。

正しい知識を持ち正しく飲めば鎮痛剤の副作用は恐くない

鎮痛剤の正しい選び方と鎮痛剤の正しい服用方法

ここまで鎮痛剤の成分をご説明しながら、鎮痛剤の分類や副作用の説明をして鎮痛剤の知識をたくわえたれたと思います。

薬を上手に安全に飲むことは、薬のことを良く知ることが大事です。

以下のような事項を理解できたはずです。

  • 鎮痛剤は痛みの強さや痛みの場所により、適切なものを選ぶ必用がある
  • 鎮痛剤の乱用は非常に危険である
  • 自分が飲んではいけない鎮痛剤の成分を知っておくことが大切
  • 鎮痛剤は危険な薬ではない、危険な飲み方をするから毒になる
  • 鎮痛剤は正しく選んで正しく服用することで安全で大きな効果が得られる

もう、これだけ鎮痛剤の知識を蓄えれば副作用も怖くはありません。
正しい用法で鎮痛剤を使い、快適な生活を送ってください!

薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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