黒酢はダイエット効果だけじゃない?黒酢の様々な効果を知って健康に過ごそう!
黒酢は体に良さそうというイメージを持たれている方は多いと思います。
しかし、具体的にどのような効果があるのかご存知でしょうか?
黒酢にはダイエット効果、美容効果、健康効果があり、これは黒酢の他の酢との違いが関係しています。
今回は黒酢の他の酢との違いと効果を解説していきます。
ご自身が期待する効果はあるのか確認しながらご覧ください。
この記事の目次
様々な効果が期待できる黒酢って他の酢とどう違うの?
黒酢は他の酢とどう違うのでしょうか?
色が黒ければ黒酢というのか、なぜ黒くなるのか、分からないことは色々あると思いますので、解説していきます。
一般的に穀物で作られる酢は玄米の糠層を削った精米が原材料として使われています。
しかし、黒酢は精米されていない状態の玄米や大麦を原材料として、1〜3年ほど発酵・熟成をされているため色が黒っぽくなります。
さらに、精米されていない玄米や大麦を使用していることで一般的な米酢の約4倍のアミノ酸を含んでいます。
このように黒酢は他の酢と比べて原材料と製造過程が異なります。
黒酢が脂肪を燃焼させる?黒酢のダイエット効果!
黒酢には、①腸内環境(便秘)改善②血糖値上昇抑制③脂肪燃焼効果があるためダイエットに役立ちます。
それぞれ黒酢がどのように働くことでもたらされる効果なのか解説していきます。
①腸内環境(便秘)改善
腸内環境を改善してくれる食品といえばヨーグルトや納豆などのように発酵食品が有名ですが、黒酢にも整腸作用があります。
それは酢の抗菌効果によるものです。
酢が身体に悪い影響をもたらす悪玉菌を減らしてくれるので、腸内の腐敗を緩和してくれるだけでなく、酢のグルコン酸が便秘や下痢を予防する善玉菌を増やし動きを活発にしてくれます。
こうして腸内環境が整うと老廃物を体内から排出できるのでダイエットに役立ちます。
②血糖値上昇抑制
血糖値の上昇を緩やかにします。
私たちは血液中のブドウ糖をエネルギーにしていますが、食事で糖を摂取し血糖値が急上昇すると、血液中の糖分を脂肪に変換して身体にため込もうとします。
しかし、食前に酢を摂ることで胃腸が食べ物を運ぶぜん動運動の動きが抑制されるので食べ物が小腸まで届くのに時間がかかり血糖値の急上昇を抑制できます。
さらに嬉しい効果として消化のスピードがゆっくりになるので満腹感が得られやすく食べ過ぎ防止になります。
③脂肪燃焼効果
酢に含まれるクエン酸にはエネルギーを脂肪に変える効果、アミノ酸には脂肪燃焼効果があります。
黒酢には一般的な米酢の4倍のアミノ酸が含まれているのでより高い脂肪燃焼効果が期待できます。
酢を摂るだけでも効果は得られますが、運動の30〜1時間前に酢を摂っておくことで効率よく脂肪燃焼できます。
年齢を重ねて代謝が落ちると、運動してもなかなか体重が減らずダイエットのモチベーションの維持が難しくなります。
そのような状況でダイエットに前向きに取り組むためにも、より効果が期待できる黒酢を取り入れてみましょう。
黒酢で肌質が変わるかも?黒酢の美容効果!
黒酢にはアミノ酸が豊富に含まれていますが、その中でもD-アミノ酸は美容に有効です。
肌にどのような効果があるのか紹介していきます。
①肌質改善
肌の乾燥が気になる方の中で、お風呂上がりに化粧水などのケア用品でたっぷり保湿しても翌朝には乾燥している方はいませんか?
肌の水分保持能力が低下するとバリア機能も低下するのでダメージを敏感に受け取りやすい肌質になります。
D-アミノ酸には保湿機能を助けてくれる役割があるので、水分保持能力の向上とバリア機能の回復が期待できます。
D-アミノ酸は体内で作り出されることはほぼありませんが、口から摂取すれば肌までしっかり届きます。
定期的に黒酢を摂ることで肌質改善を目指しましょう。
②頭皮(髪の毛)改善
「肌」と聞いて思い浮かぶのは顔だと思います。
しかし頭皮も顔と同じ肌で、頭皮の衰えが顔のたるみやシワに繋がってくるため、頭皮もケアする必要があります。
D-アミノ酸を摂ることでバリア機能をあげると夏場気になる頭皮のテカリ改善が期待できます。
さらに頭皮の環境を改善することで健康な髪の毛が育つ土台ができるので、髪の毛が細くなって悩まれている方にぜひ黒酢を摂っていただきたいと思います。
③老化防止
D-アミノ酸が肌の深部にある繊維芽細胞を活性化します。
繊維芽細胞はコラーゲンを作り出して肌の弾力を保つ細胞なので、これが活性化することでシワやたるみを防いで若々しい肌作りに役立ちます。
コラーゲンを食事から摂取しても体内で一度分解されるので、肌がコラーゲンを作り出す仕組みを強化することが美肌づくりへの近道です。
疲労回復には黒酢が最適?黒酢の健康効果!
ここまで黒酢のダイエット効果と美容効果をご紹介しましたが、それら以外に黒酢には健康効果もあります。
主に①疲労回復②高血圧(コレステロール値)改善③冷え性改善④ガン抑制が期待できます。
それでは1つずつ解説していきます。
①疲労回復
疲れがたまっているときに無性に酸っぱいものが食べたくなりませんか?
これは身体が酢酸やクエン酸を欲するようになるからです。
酢酸やクエン酸には疲労物質である乳酸を分解して蓄積を防ぐ効果があり、筋肉痛の緩和が可能です。
さらに食べ物を効率よくエネルギーに変えることで疲労が回復しスタミナがつきます。
栄養バランスのとれた食事に黒酢をプラスすることでより高い疲労回復効果が期待できます。
また、仕事や運動後など特に強い疲れを感じる時には甘いものと黒酢を合わせて摂ることで糖分が効率的に吸収されるので身体のエネルギー不足を補いやすくなります。
②高血圧(コレステロール値)改善
酢に含まれる酢酸はアデノシンという血管を拡張させる物質に働きかけるので、血圧の上昇を抑制する効果があります。
そして、酢には善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールを減らす効果もあるので乱れた食生活を続けてメタボリックシンドロームの前兆がある方などに特に取り入れていただきたいと思います。
酢を摂るだけで劇的に改善が見られるわけではありませんが、生活習慣を見直すきっかけとして酢を食習慣に取り入れて見てはいかがでしょうか?
③冷え性改善
黒酢に含まれるアミノ酸は、赤血球を柔らかくするため血行がよくなり代謝が上がります。
代謝が上がると冷え性改善だけでなくリラックス効果もあります。
黒酢は水で割って飲むのがスタンダードですが、冷え性改善にはお湯で割って飲むのがおすすめです。
重度の冷え性の方だと内臓が冷え切っている場合があるのでしっかり身体の内側から温めていくことが大切です。
④ガン抑制
酢には癌細胞の増殖を抑制する効果と癌の前兆として現れる病変の発生を抑制する効果があります。
癌は日本人の死亡理由として上位を占める病気ですので、日頃から予防を意識した生活をするに越したことはありません。
比較的取り入れやすい酢を習慣化させることが健康寿命を伸ばす要因になりえます。
黒酢はどうやって飲む?加熱しても効果は変わらないの?
ダイエット・美容・健康面で嬉しい効果のある黒酢ですが、どのくらいの頻度でどれくらいの量をどのように摂ればいいのでしょうか?
オススメの取り入れ方と合わせて紹介していきます。
酢の1日の摂取目安量は15〜30mlです。
これは計量スプーンの大さじ1~2杯ですが、自宅に計量器具がない場合はカレースプーンを目安にするといいでしょう。
そして今回解説したような様々な効果を得るには、毎日継続的に酢を摂取してそれを少なくとも3ヶ月続ける必要があります。
すぐに効果が現れるわけではないので長期的な目線を持って継続することが必要です。
黒酢は他の酢と比較しても酸味が強いため原液をそのまま飲むことは難しいです。
そのため何かで割ったり料理に使ったりとアレンジする必要があります。
もっとも手軽な飲み方は水割りです。
冷え性改善効果の解説でも記載したように、冬や身体の冷えが気になる場合にはお湯で割るのがおすすめです。
何倍希釈かは製品に記載されている通りに従いましょう。
不明な場合は5倍希釈を目安に飲みやすい量に調整してください。
水で割る以外にも炭酸水や牛乳、豆乳で割るなどアレンジは色々できます。
黒酢の風味が苦手な方は割ってからはちみつを加えたり、原液をヨーグルトにかけたりすると比較的摂りやすくなると思います。
また、もともとリンゴなどの果汁で割られた黒酢も販売されているのでそういった商品から取り入れてみるのもいいかもしれません。
割る以外には、料理に取り入れることもできます。
加熱の必要のないドレッシングやピクルスへのアレンジは手軽に取り入れられますし、加熱しても酢の成分が壊れることはないので炒め物や煮物、スープなどバリエーションが豊富です。
ご自身の好みのアレンジを見つけてみてください。
他にも、酢には特にカルシウムと鉄の吸収率をあげる作用があるので小魚や乳製品、レバーと組み合わせると身体が効率的に栄養を吸収できるのでおすすめです。
反対に、塩分の吸収を抑制する効果がありますのでむくみが気になる時に酢をとりいれると効果的です。
黒酢を効果的に摂取するために気をつけたいこと!
長期間熟成されている黒酢は栄養素が豊富で味わいが濃厚な分、摂取する時に気をつけるべきことがあります。
①原液のまま飲むと胃が荒れる②口内が荒れないよう酢を飲んだ後はうがいするの2点です。
1つずつ紹介していきます。
①原液のまま飲むと胃が荒れる
黒酢に豊富に含まれる酢酸は健康効果をもたらしますが、原液のまま飲むと胃に強い負担をかけるので消化器官が荒れる原因になります。
特に空腹時には酢酸を和らげるものが何もなく胃の粘膜に直接的に作用するのでさらに荒れやすくなります。
薄めたり調理したりして原液のままでは摂取しないようにしましょう。
②口内が荒れないよう酢を飲んだ後はうがいする
原液のまま飲むと消化器官同様に口内も荒れます。
さらに酸には他の物質を分解して溶かす作用があるため、黒酢を割ったものや調理したものを長時間に渡ってゆっくり摂り続けると口内がずっと酸性の状態になります。
そうなれば酸蝕症になる危険性が出てきます。
酸蝕症とは酸で歯が溶けることですが、ここまで重症化しなくとも、歯が酸性のものに触れると柔らかく傷つきやすい状態になるので黒酢を摂ったら口をすすぐといいでしょう。
酢を摂った直後の歯磨きは歯を傷つけることになるので避けましょう。
まとめ【健康や美容のために黒酢を飲む習慣をつけよう!】
今回は黒酢のダイエット・美容・健康効果についてお話ししました。
様々な効果が期待できる黒酢ですが、摂取の仕方を誤ると健康被害が出る場合もありますので、その点に注意しながら習慣化しましょう。
- 黒酢とは:精米する前の玄米または大麦を原材料として時間をかけて発酵・熟成をさせたもの。一般的な米酢の約4倍のアミノ酸が含まれている。
- ダイエット効果:腸内環境(便秘)改善、血糖値上昇抑制、脂肪燃焼
- 美容効果:肌質改善、頭皮(髪の毛)改善、老化防止
- 健康効果:疲労回復、高血圧(コレステロール値)改善、冷え性改善、ガン抑制
- 摂取方法:1日大さじ1~2杯。水(お湯)、炭酸水、牛乳(豆乳)で割る。料理に取り入れる。カルシウムと鉄の吸収率をあげる。塩分を控えたいときに便利。
- 注意したいこと:原液のまま飲むと胃が荒れる。口内が荒れないよう酢を飲んだ後はうがいする。