「血管年齢って何?」「歳のせいか体が重い…」「肩こりや冷え性がひどい…」と感じたことはないでしょうか?
年齢を重ねるごとに、体への不安や不調は積み重なりますが、血管年齢は食事や運動に気を使うだけで若返らせることが可能です。
そこで今回は、血管年齢の若返らせ方や、血管年齢の測り方についてご紹介します。
血管年齢を若返らせることも健康法の1つ
近年では、筋肉や脳に意識を向けた健康法が紹介されることがありますが、年齢が上がるにつれて高齢化するのは、皮膚や脳だけではありません。
それらの健康法以外に、体内で循環している血液や、血液を流すパイプ役である血管を意識することが大切です。
血液には栄養を体全体に巡らせる働きがありますが、パイプ役である血管が老化していた場合、必要な栄養を運こべずに健康に影響が出てきます。
血管年齢の老化予防に大切なことは「食事」と「運動」
血管年齢を若返らせるには、どうすればいいでしょうか?
血管年齢の若返りを図るには、動脈の内皮細胞を活性化させるしかありません。
動脈の内皮細胞はたんぱく質でできており、塩分が多い食生活をしていると老朽化します。
水道管のようにどれだけ綺麗な水を流しても、水道管自体が汚い状態であれば、綺麗な水を飲むことはできません。
健康を維持するには血管、つまり内皮細胞を綺麗に活性化させることが大切です。
内皮細胞を健康に保つために意識するのは2点です。
- 食事に気を付ける
- 運動を心がける
食事と運動で血管年齢を若返らせるには?
血管年齢が若返れば、肩こりや冷え性が少なくなるだけでなく、脳の働きが良くなります。
脳が働くことで、さらに良質な情報を手に入れられるようになります。
では、血管年齢を若返らせるために最初に取り組むことは、食事の改善です。
重要なのは以下の5点です。
- 塩分を可能な限り減らす
- 良質なたんぱく質を摂る
- カリウムとミネラルを摂取する(過剰摂取は厳禁)
- ビタミンを中心に栄養を摂る
- 良質な油を使用する
<塩分を可能な限り減らす>
血管年齢を若返らせるために、大切なのはまず「塩分を減らす」ことです。
塩分を取りすぎると高血圧や脳梗塞を引き起こす可能性が高くなります。
<良質なたんぱく質を摂る>
良質なたんぱく質とは、植物性のたんぱく質のことです。
たんぱく質には動物性と植物性が存在しています。
動物性のたんぱく質は、人間の体に適している訳ではなく筋肉を動物のように発達させるために使用します。
使わない動物性たんぱく質は、脂肪に変わりやすく血管を老化させる原因になります。
それに比べて、植物性たんぱく質は大量に摂取した場合でも、体内(内臓など)で使用され、柔軟な血管を作り上げます。
植物性たんぱく質を摂取するには、大豆製品や青魚がおすすめです。
大豆であれば、豆腐よりも納豆の方が免疫効果を期待できるとされています。
<カリウムとミネラルを摂取する>
ミネラルはカリウムの働きをサポートするものですが、カリウムは塩分を体から取り除くために必要な物です。
カリウムだけを過剰に取りすぎると、不整脈などを引き起こす原因になるため、過剰摂取は厳禁となります。
<ビタミンを中心に栄養を摂る>
ビタミンを取るために野菜を中心にしてください。ビタミンの中でも、ビタミンCは血管強化をします。
また、ビタミンEは血行を促進させる効果が期待できます。
野菜を中心にした食生活をし、改めて血管を若返らせましょう。
<良質な油を使用する>
酸化油は体を老化させる原因になります。
良質な油を使用するように心がけてみてください。
血管年齢を計りながら努力するのがコツ!
血管年齢を若返らせるには、上記で述べた内容を継続しなければなりません。
食事と運動に気を使いながら、常に健康への意識を高めておく必要があります。
常にその意識を持つには、血管年齢を測定し管理することがおすすめです。
血管年齢の測定は、血管の固さ(PWV)と血管のつまり具合(ABI)で調べることが可能です。
詳しい医学的根拠は、以下の「血管年齢の測り方と医学的根拠」で述べますが、継続には目に見える数値が必要ということを覚えておきましょう。
血管年齢は、医療機関や健康イベントなどで、献血等と同様に行っていることがあります。
血管年齢を測れる医療機関を探し、実際に測定しながら食事や運動を継続する意欲を向上させてみてください。
血管年齢の測り方と医学的根拠
血管年齢は、PMVとABIにより測定が可能です。
PWVとは、前述のとおり血管の固さのことです。
測定方法は、心臓から流れ出た血液が動脈を通っていく脈のスピードを計り動脈の固さを調べます。
ABIとは、血管のつまり具合のことです。
測定するには足関節の最高血圧と、上腕の最高血圧を使用します。
医療機関等で足関節と上腕の最高血圧を測定後、足関節最高血圧を上腕最高血圧で割り算します。
通常、ABIの数値は0.9から1.4の間で収まりますが、0.9より低いと動脈の内側が狭くなっている可能性があります。
また、1.4より数値が高い場合は、血管の壁が固くなっている可能性が考えられ、動脈硬化などを引き起こしやすくなります。
動脈硬化を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高くなるので、命を守るためにも意識するべき数値です。
医療機関等へ行き、血管年齢を測定してみるとこれらの数値が出ますので、定期的に診断してもらいましょう。
血管年齢の測定は1カ月に1度程度がいいですが、忙しい場合はすれ少なくとも3カ月に1度程度の検診を受け、確認されることをおすすめします。
血管年齢の老化にはバランスの取れた食事と適度な運動の心掛けが大切!
そこで今回は、血管年齢の若返らせ方や、血管年齢の測り方についてご紹介しました。
血管年齢を意識し、若返りを図ることは食生活と運動を意識することです。特に食事から得られる栄養は、体内を構成するために重要で、毎日の活力づくりともいえる内容です。
血管年齢は、医療機関等で測定しながら、数値を確認して目標にするといいでしょう。
血管年齢を目標とし、毎日の食生活を改善して楽しむ意識を持ちましょう。
食事を考えるのが楽しくなれば、あなたは血管年齢が若返るための習慣を身に着けたと言えるでしょう。