この時期になると気になるのがインフルエンザですよね?
インフルエンザの正しい予防法を知ればインフルエンザにかかるのを防げますが、インフルエンザにかかったらどうしたらいいのかも知っておきたいですよね。
インフルエンザa型の症状は激しく、合併症にかかる危険性があります。
また、ワクチン接種などインフルエンザの予防方法を事前に知っておくことが大切です。
今回は、インフルエンザa型の症状の特徴や、検査の方法や、インフルエンザの予防方法について紹介します。
症状が強いといわれているインフルエンザa型にかからないためにも、今からインフルエンザの対策をしましょう!
インフルエンザa型の特徴と脅威について知っておこう!
インフルエンザには「a型」「b型」「c型」の3種類あります。
その中でもa型のインフルエンザは、他の型に比べて症状が激しいのが特徴です。
通常はインフルエンザにかかるとウィルスの免疫が体内で作られますが、インフルエンザa型は形を変えてどんどん進化しています。
そのため、今まで獲得した免疫が機能しづらく、ワクチンの予測がたてにくくなっています。
インフルエンザa型は、以下のような特徴があります。
- 38度を超える高熱
- 関節痛や筋肉痛
- 呼吸器系の合併症(肺炎など)
- 食べ物を飲む見込むのが困難なほどののどの痛み
- 脳症や脳症の合併症
インフルエンザa型は体内でどんどん進化するため、新型のウィルスが続々とできます。
一度インフルエンザa型のワクチンができても、他の動物から発生したウィルスなどと結合して新しいウィルスに変化する場合があります。
世界的に流行した豚インフルエンザや、鳥インフルエンザもインフルエンザa型に含まれます。
インフルエンザa型の症状と風邪の違いを知ろう!
インフルエンザの症状は全身のだるさや、高熱、食欲不振などの全身症状と、頭痛、筋肉痛、関節痛といった呼吸器以外の症状もあります。
合併症として肺炎や気管支炎、中耳炎などが見られます。
重大な合併症として重症肺炎や、インフルエンザ脳症が見られる場合もあります。
子供の場合は急性脳症、高齢者や免疫が低下している方は肺炎にかかることもあるので危険です。
インフルエンザa型の症状と風邪はどう違うの?
風邪は様々なウィルスが原因で起こる病気です。
症状は咳や鼻水、のどの痛み、鼻汁、くしゃみなどが主な症状でインフルエンザほど高熱にはなりません。
インフルエンザは急激に発症して、38度以上の高熱が出ます。
風邪の場合は、発症はゆるやかで発熱はない、または37度程度です。
また、インフルエンザの場合は咳が強く出ることが多いですが、風邪の場合は咳が軽いのが特徴です。
インフルエンザの検査と治療方法
インフルエンザa型の検査は「迅速抗原検出キット」を使用します。
これは喉や、鼻の粘膜の粘液を綿棒で取って検査する方法です。
この他にも血液を採取して、インフルエンザに対する抗体を調べる場合もあります。
感染しているのか?感染しているウィルスの型がなにか短時間で分かります。
インフルエンザは流行する時期が決まっており、特徴的な症状が出るため問診などで診断が容易にできます。
現在は問診と、迅速診断キットで30分程度でインフルエンザの診断ができるようになりました。
インフルエンザa型の治療は、発症後48時間以内に抗ウィルス薬の「塩酸アマンタジン」または、「ノイラミニダーゼ阻害薬」を服用する必要があります。
インフルエンザに発症した時に薬以外で、一般の治療方法について紹介します。
【インフルエンザに発症したら薬以外の治療方法】安静にしてよく眠る
トイレや食事以外は熱が下がるまで寝ていることが望ましいです。
【インフルエンザに発症したら薬以外の治療方法】十分な栄養をとる
食欲がないときは食べやすいゼリーや、アイスクリーム、うどん、おかゆなど食べやすいものを摂取しましょう。
どうしても口から栄養が取れない場合は、病院で点滴を受けることが必要です。
【インフルエンザに発症したら薬以外の治療方法】水分をこまめに取る
高熱が出ている場合は汗をかくので、こまめに水分補給をしましょう。
お茶や、水だけでは十分な水分が取れないため、イオン飲料や経口補水液がおすすめです。
【インフルエンザに発症したら薬以外の治療方法】部屋の湿度を50~60%に保つ
インフルエンザは低温で低湿度の環境を好みます。
そのため、部屋の温度を20~25度に保ち、湿度も50~60%に保ちましょう。
また、口やのどの乾燥を防ぐためにマスクを使用するのがおすすめです。
【インフルエンザに発症したら薬以外の治療方法】高熱が出ている場合は保冷剤で冷やす
38.5度以上の高熱が出た場合は、医師に処方された解熱剤を服用しましょう。
クスリを使う方法以外にも太い動脈が通っているわきの下や、足の付け根を保冷剤や氷水で冷やすのも効果的です。
【インフルエンザに発症したら薬以外の治療方法】外出を控える
インフルエンザの発症後は3~7日間ウィルスを排出しているといわれています。
最低でも解熱後2日間は、自宅で安静にすることをおすすめします。
その後に外出する際はマスクをして、他人にうつさないように気を付けましょう。
インフルエンザa型の予防はワクチン接種が有効です!
インフルエンザの予防にはワクチン接種が有効で、ワクチン接種の有効率は70%程度と言われており、ワクチンを接種することでインフルエンザにかかったときに重症化するのを防げます。
摂取回数は原則1~4週間おいて2回摂取します。
毎年10月下旬~11月頃まで、遅くとも12月中旬までにワクチン接種しましょう。
また、インフルエンザが流行している時にできる予防方法についてご紹介します。
- 人の多い場所を避ける
- 外出先から帰ったら手洗いうがいをする
- 休養と十分な睡眠をとる
- 栄養バランスのいい食事をとる
- 規則正しい生活を送る
- 外出時はマスクを利用する
- 室内の湿度を50~60%に保ち乾燥を防ぐ
しっかりと睡眠をとって栄養バランスのいい食事をとり、免疫力を高めてウィルスに負けない体つくりをすることが大切です。
インフルエンザa型を発症したら登校や出勤できるまでの日数
インフルエンザにかかってから学校や、職場に復帰できるまでの日数についてご紹介します。
【インフルエンザa型を発症後に登校や出勤できる日数】子供の場合
インフルエンザにかかった場合は、学校や保育園、幼稚園では発症してから5日経ち、解熱した後2日を経過するまでと定められています。
症状によって医師や、学校医が感染の恐れがないと判断されれば、この日数より短い期間で登校可能です。
【インフルエンザa型を発症後に登校や出勤できる日数】大人の場合
大人の場合は、特にインフルエンザの出勤再開日数は定められていません。
しかし一般的に発症から7日後でも鼻や、喉からウィルスを排出している可能性があります。
発熱がなくなってから2日までが、外出自粛の目安となります。
可能であれば発症した日の翌日から7日を過ぎるまで、外出を控えるのが望ましいといわれています。
インフルエンザa型の正しい予防方法を知ろう!
今回は、インフルエンザa型の症状の特徴や、検査の方法や、インフルエンザの予防方法について紹介しました。
インフルエンザa型は他のインフルエンザに比べて重症化しやすく、特に子供や高齢者がかかると危険です。
風邪と比べてインフルエンザは38度以上の高熱が出やすく、咳が激しく出やすいのが特徴です。
インフルエンザの検査は病院で簡単できるので、インフルエンザの疑いがある場合はすみやかに病院へ行きましょう。
もしインフルエンザにかかってしまったら、十分な水分と栄養を摂取してよく眠ることが大切です。
インフルエンザの予防にはワクチン接種が最も有効です。
そのため、できるだけ毎年インフルエンザのワクチンを接種することをおすすめします。
インフルエンザの正しい予防法を知って今年もインフルエンザにかからないように気を付けましょう!